アナンダさて、これまで業界ではいつもポジショントークを連発して強気を演出してきたアナンダですが、彼らもとうとう観念したのか、プレス発表でこんなことをいっています。

5.アナンダ
SET-listed developer Ananda Development plans to launch one project this year to focus on draining its 2,700 completed but unsold condo units worth 18 billion baht.

大手上場企業のアナンダは、今年は現在抱える2,700ユニットもの完成在庫、約180億バーツ相当の一掃を最優先し、新規プロジェクトは1つしか出さない。

Seven condo projects are planned to be completed this year, worth a total 29.8 billion baht. Of these, 50-60% are sold on average. In other words, Ananda has an additional 12-13 billion baht as unsold, completed condo waiting for sales.
さらに、今年中に7つのプロジェクト、298億バーツ相当が竣工するが、実態はこのうち、5~6割程度しか売れておらず、このままでは120億~130億バーツの完成在庫が上積みされることになる。

以上ですが、実はこの中で今年唯一売り出すプロジェクトというのは、昨年6月に
やがて始まるVicious Circle(悪の連鎖循環)(その4)」で「今年前半は中央銀行のLTV融資規制でわずか2つのプロジェクトしか売り出せず、それもわずか39%しか売れてない」と書いたプロジェクトの1つ、アイディオ・サパーンクワーイで、一旦は売り出したものの、途中で販売を取りやめにしたという経緯があります。

結局、この的外れの値付けがされたプロジェクトでは、マーケットにほとんど相手にされなかったので、今回、大幅なスペックダウンで売値を230,000バーツ/㎡から139,000バーツ/㎡へと値下げし、再度販売することになったものです。従って、他には新しいプロジェクトはやらないということであれば、
事実上、アナンダは新規凍結ということでもあります。

もっとも、2カ月前に「2019年の人気ロケーション、ベスト5」で紹介したように、サパンクワーイはタイ人に人気のある駅としてベスト5に入っていることから、値段さえ需要にマッチすれば売れるのかもしれませんが…。

ただし、アナンダは過去にこのブログでも書いてきたように、手抜き工事や設計の無理等で大きな問題を起こしてきているので、ここまで価格を落すとまたろくな事がないような気もしますが…。

ところで、アナンダのポジショントークは少しやりすぎだといつも思っていたこともあり、以前、「アナンダのポジショントーク」で一度、彼らのいうことはハッタリだと非難したこともありますが、今回、
強気一辺倒のポジショントークばかりだったアナンダが、さすがにトーンダウンしたのです。

すなわち、既に180億バーツもの完成在庫を抱えている上に、さらに今年は120億バーツの上乗せがくる、つまり、「
販売在庫」でなく300億バーツ(約1,000億円) もの「完成在庫」を抱えることになり、これは業界でも最多水準に入ること、そして、実はこれまで自慢していたほどにはアナンダの物件は売れてなかったことを認めたわけです。

さらに、中国人だけでなく、今はタイ人のキャンセルも増えてきていることから、完成在庫がもっと増える可能性もあるわけで、アナンダと多くのプロジェクトでJVを組む三井不動産も、頭を抱え込んでいるのかもしれません。

いずれにせよ、「市場から撤退を始めた大手デベロッパー(その1)」でも紹介したように、業界最大手のランドアンドハウスでさえも、SCアセットと同様、今年はコンドミニアムの開発から撤退を決め込んでいることから、
今のコンドミニアム市場の状況は相当深刻だと考えるべきです。

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