

もちろん、条件次第ではありますが、引受ける以上は施主代理人としてしっかりプランニング段階から施工監理まで、オーナーと連絡を取りながら、責任を持って完成まで面倒をみます。
実は、先日もシンハーが初めて開発したスーパーラグジュアリーコンド、エッセ・アソークの1ベッドルーム(47㎡)をオーナーの依頼でフィットアウトしたところです。
スーパーラグジュアリーの内装工事依頼は久しぶりなのですが、今回、そのクライアントから実際の完成写真をこのブログで掲載していいとの承諾をもらったので、参考までに紹介することにしました。
さて、著書でも書きましたが、フィッティングアウトは単なるリフォームと違い、入居者が住んでみたくなる魅力的なデザインとコストのバランスが大切です。
それもあって、私はこれまでも内装工事業者よりコストパフォーマンスが高いフリーランスのインテリアデザイナーを使ってきているのですが、今回は「デザイナーを使った内装工事」(合計4話)で紹介した2人の女性デザイナーのうち、高級物件を得意とする英国帰りのデザイナー、Bさんを起用しました。
この案件については、工事期間中に長い連休が入ったこともあり、工期が1カ月半と契約より少しオーバーランしたものの、当初プラン通りマーブルストーンやグレイミラーといった高価な建材をふんだんに使用した魅力的な内装で、デベロッパーのモデルルームにも引けを取らないレベルに仕上がったと、私は思っています。
一方、コスト的には、同じ広さのアシュトンアソークが2ベッドルームだったのに対し、こちらは壁が1枚少ない1ベッドルームということもあって幾分安くなりましたが、洗濯機、4Kテレビ2台、ベッドのマットレスといった本来施主が買いそろえるものを別にして8,500バーツ/㎡でした(ただし、私の施主代理施工監理費は別です)。
ヒルトンホテルなどの高級物件のフィッティングを手掛けるBさんは、もう一人の有能なデザイナーであるOさんに比べてもどうしてもデザイン料が高くなるのですが、一流デザイナーというのは、インテリアの魔法使いのようなものなので、このぐらいのコストは仕方がないとも思います。
さて、次回はプロのインテリアデザイナー仕様がどんなものなのか、詳細な完成写真を披露します。
次回に続く
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