人民元安前回、中国のエンジェル・リアルエステートのコメントを紹介しましたが、違法民泊の勧めには反対ではあるものの、彼らがいうように、しばらく中国人投資家はタイに戻ってこないというのは、正しい見解なのだろうと思います。

今の米中貿易戦争が短期終結する見込はなさそうであり、それに伴って中国景気はますます悪くなりそうです。

また、米国が指摘するように中国が為替操作国なのかどうかはわかりませんが、止まらない人民元安とタイバーツ高が続く中、中国人投資家にとってタイの不動産価格は、日本やシンガポールといった他の外国人にとってのそれ以上に高騰してしまいました。

そして、私が中国人投資家はしばらく戻ってこないと考えるのには、もう一つ大きな理由があります。以前「中国人が狭小1ベッドルームを買う理由」で3回にわたり中国人バイヤーの特徴について詳しく解説したのですが、「
タイで不動産を購入している中国人は、もちろん高級コンドを買う連中もいますが、主な購入層がミドルクラスで、予算的にも300万から500万バーツ(1,000万円から1,600万円)の物件に集中しているというものです」と書きました。

すなわち、タイの不動産を買う中国人達は、数年前までアメリカやカナダの住宅を
マネーロンダリングを兼ねて買い漁っていた、中国の資金力のある高級官僚や会社経営者でなく、本国の住宅価格高騰で自宅購入を諦めたようなミドルクラスが多いのです。

こういうお金は
利回りや収益に細かい臆病なお金であり、比較的景気動向に影響されやすいのです。従って、中国景気が悪い中にあっても昨年のような購入が戻ってくるいうことは多分ないと、私は思っています。

そのへんの見極めだと思うのですが、「やがて始まるVicious Circle(悪の連鎖循環)(その4)」でアナンダがこれから売上を増やすために、ミドルクラスの多い中国の地方都市にも積極的に販売攻勢をかけるという、見当違いとも思える方針をアナウンスした時も
私は否定的でした。

そして昨日、中堅デベロッパーのオールインスパイアーからも、中国人投資家は今年末には戻ってくるという以下のような単純で楽観的なコメント記事が出たのですが、多分それはないと私は思います。
Chinese buyers will make a comeback in the tourism and property sectors in the fourth quarter of this year and into the first quarter of 2020, despite the stronger baht.
"Chinese are the largest source of tourist arrivals in Hong Kong," he said. "Many of them may shift to travel to Thailand instead. Tourism growth will also spur foreign demand in the condo market."
(中国人バイヤーは、タイバーツ高にも関わらず、今年第4四半期から来年の第1四半期にかけて戻ってくる。その理由は、香港にとって最大の観光客である中国人が、今のデモで香港からタイに旅行先を変更すると予想しているからであり、観光客が増えればタイのコンドミニアム購入も増える)

ただし、同時に彼らは以下のようなコメントも出しているのですが、これこそ、今我々が見過ごしてはいけない値千金の情報だと思うのです。
Earlier this month the company recorded more than 100 million baht in condo sales to buyers from Hong Kong, compared with normal sales of 10-20 million baht per month to such buyers.
(通常、香港バイヤーは当社の物件を月間15百万バーツ(5千万円)のペースで購入しているのだが、今月は上旬だけで1億バーツ(3億5千万円)も購入した)

次回に続く



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