香港抗議運動先日も「今の外国人投資家動向からその先を読む(その1)」の中でちらっと書きましたが、友人のアナリストから、香港からの買いがバンコクで急増しているので、手持ち物件を売りたければ、今なら彼らをターゲットにするといい、というアドバイスをもらい、ちょっと調べたところ、下に添付したように、確かにそれをサポートする情報がありました。

日本語なので一番わかりやすいのが、この毎日新聞の記事ですが、実際、2カ月も続く抗議運動と中国の脅威に恐れをなした富裕層は、将来の移民を睨んでバンコクでも不動産を買い始めています。

台湾などへの移民希望者が急増
毎日新聞 - 2019年8月23日
 「逃亡犯条例」改正案への反対運動を契機とした政府への抗議運動が6月から続く香港で、台湾などへの移民を希望する市民が急増している。移民手続きなどを代行する業者への問い合わせも殺到しており、香港メディアは、政治混乱や将来への不安などが背景にあると伝えている。
 台湾当局の発表によると、今年1~7月に長期在留資格を得た香港人は1835人で前年同期比約30%増。定住資格を得たのは759人で同約20%増だった。ロイター通信によると、高額投資が条件となるオーストラリア東部ニューサウスウェールズ州移住のためのビザ申請も急増しているという。
 マンション価格や生活費が高騰する香港からはこれまでも年6000~8000人が海外に移民。だが最近の移民増加の背景には、長引く抗議デモに伴う対立の激化で「1国2制度」が失われることへの懸念があると報じられている。

ただ、同じ中国語圏の台湾に逃げたいというのは、多分、ミドルクラスが多いのではないかと思います。やはり、富裕層は英語も流暢だろうし、香港と同様に中国の脅威が残る台湾に逃げるより、もっと安全な国に移民したいと思うはずであり、そう考えると、下の22日付バンコクポストが書いているように、アジアであればマレーシアとタイがベストチョイスというのは頷けます。

Spooked by Protests, HK citizens snap up apartments in Malaysia
KUALA LUMPUR/HONG KONG: Hong Kong citizens have snapped up about 200 apartments in the past two months at a sprawling housing development in Malaysia, two estate agents said, a sign that some Hong Kongers are looking for homes elsewhere due to the political volatility at home.
The latest purchases will nearly double the number of apartments held by Hong Kong residents in the $100-billion Forest City developed by China's Country Garden Holdings Ltd on the southern tip of Malaysia.
Real estate agents expect Malaysia and Thailand to benefit the most from some Hong Kong residents' frustration over the second bout of lengthy anti-government demonstrations in five years in the former British colony, which returned to Chinese rule in 1997.
Source: Bangkok Post – 22 August 2019

もっとも、下の20日付バンコクポストが書いているように、彼らのほとんどは広い高額コンドミニアムを物色しているので、タイ人のアッパーミドルクラスが買うような、30㎡前後の1ベッドルームは多分買わないと思いますが...。

Magnolia Says HK Protests Good for Sale
Two months of increasingly chaotic protests in Hong Kong are driving investment money out of the city and into Thailand’s ultra-luxury condominiums, according to one of the biggest developers in the Southeast Asian country.
“The protests give us an advantage for this project,” Keerin said. “If you look at Thailand right now, compared to other countries, we have a good level of political stability.”
In Hong Kong, where pro-democracy demonstrators have filled the streets since June, development and high-end investment are on hold. Last week, CK Asset Holdings Ltd. and Sun Hung Kai Properties Ltd. decided to postpone sales of new multi-billion-dollar projects, and transactions in the secondary market are down sharply, especially for luxury homes.
Bangkok real estate has also been attractive to international investors because, even after years of gains, prices are still often cheaper than in less traveled-to cities such as Jakarta, Kuala Lumpur, or Vietnam’s Ho Chi Minh City.
“Compared to Hong Kong, we’re still much cheaper,’’ Keerin said. “Foreigners come here and they can see that what we have to offer is nothing less than what you’d find in New York, Hong Kong or Singapore.”
Source: Bangkok Post – 20 August 2019

それでも、香港の富裕層ばかりでなくミドルクラスもバンコクの物件を物色しているはずなので、今の低迷するコンドミニアム市場で敢えて不動産を売却したい場合の有効な「出口戦略」は、やはり香港バイヤーに直接顧客ルートを持つエージェントを使ってみることだろうと思うのです。

ただし、勘違いしないでいただきたいのですが、これはタイの仲介業者のことではありません。香港のブローカーでタイの不動産を扱っているところです。そういうところには、当り前のことですが、タイの不動産を買いたいという現地の顧客から問合せがもっとも多く集まってくるのです。

例えば、日本在住の人がタイのコンドミニアムを買いたければ、直接面談しながら不動産市場や物件の詳細を聞けるという安心感から、まず東京に店がある業者に問合せしようとするケースが多いはずであり、次がバンコクにある日系業者で、タイの業者に直接問い合わせる人は少ないのと同じです。

そんなこともあり、結果はどう出るかわかりませんが、私も今、トンローのプレビルドで55㎡の広めの1ベッドルーム、プリセール価格が700万バーツほどの投資物件のバイジョーング(購入予約権)を持っているので、タイの不動産を得意とする香港のエージェントを使ってリセールで売りに出してみているところです。

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