

そして、GSBだけで150億から200億バーツ(5,000億円から7,000億円)の住宅ローンを貸し出す予定のようです。
これが本当に不動産市場にとっていいことなのかどうかは、もう少し状況を注視する必要がありますが、それにしても、このGSBの現在のNPL(不良債権)発生比率は総貸出残高に対して既に2.83%とのことです。
ここでたったの2.83%かと思わないで下さい。投資銀行などと違って普通銀行の住宅ローンのスプレッドなど知れています。
例えば、ローンの利益であるスプレッドが2%だとすれば、100万バーツの元本焦げ付きが出た場合、銀行はその50倍、つまり5,000万バーツのローン貸出で儲けた利益が一瞬で吹き飛んでしまうことになります。
さらに、もう一つの政府ハウジングバンク(GHB)の総貸出残高に対するNPL発生率は既に4.37%にも達しているというのです。
これは決して低くはないNPL発生比率だと私は思うのですが、それでもさらに貸し出し基準を緩和してリスクを取るというのは、絶対倒産しない政府系銀行だからできるのかもしれません。
いずれにせよ、私はどちらかというとこの救済措置はいたずらに不動産市場の供給過剰の問題解決を引き延ばすだけで、あまりよくないのではないかと思っています。
むしろ、タイ中央銀行の今のうちにバブルの芽を摘んで、健全な住宅市場に戻すという方が、中長期的には不動産投資家や不動産市場にとってプラスになると思うのですが…。
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