Work Permit著書の第一章で、頭打ちの日本人エクスパットと増加する中国人エクスパット、と題してこのグラフを使って解説しましたが、最近は就労ビザの発行数で中国人が急増する中、日本人エクスパットの数が頭打ちとなっています。
(注:このグラフは著書の執筆時点のタイ政府発表の数字に基づいていますが、ArayZの5月号で直近のデータが載っています。しかし、この傾向は依然変わっていません)

さらに、現地のリクルートエージェントと話していると、同じ就労ビザを持つ日本人エクスパットでも、内実は駐在員の数が減る一方で現地採用組が増えてきているそうで、現地雇用者を斡旋する彼らのビジネスにとってはこの傾向はウエルカムなわけです。
(注:本来、エクスパットの意味は企業駐在員だけでなく、母国を離れて外国で暮らす人全体を指すので、リタイアしてロングステイしている人も入ります。その中で就労ビザが必要なのは駐在員と現地採用で働く人の2種類です)

一方、日本では大手企業が40代以上の社員を対象に大量の人員整理を始めたと話題になっていますが、私の周辺でも40代、50代の駐在員で、今さら日本の本社に帰っても自分の居場所がないということで、帰国辞令が出た時点で退職し、タイの現地採用として残り、トンローやプロンポンから家賃の割安なオンヌットに引っ越してきた人が何人かいます。


そんなこともあり、7、8年前、私がバンコクに来た頃には、日本人駐在員の賃貸需要だけをビジネスにし、中心部にある家賃が3万バーツ以上の物件しか扱わないというような殿様商売の日系業者も目に付いたのですが、今は次第に業者間競争が激しくなってきています。

私も
自分のクライアントについては、無償で入居者募集方法の相談に乗ったり、日系やタイの賃貸仲介業者に優先案内をしてもらったりと運用面でもサポートしているので、いくつかの日系業者とも懇意にしています。それもあって、情報交換を兼ねて時々一緒に飲むのですが、この業界の現状は「オンヌット以遠は遠くて家賃が安いから扱わない、と昔のように選好みなどしていられない状況」なのだそうです。

従って、この業界も淘汰が進んでいるのを感じますが、今後も日本人駐在員が減少し続ける中、アソークからトンロー、エッカマイといった高級住宅地だけを専門とする旧態依然とした業者は競争が激しくなり、勝ち組と負け組が出てくると思います。

一方で、生き残りをかけてスクムビット線のミッドタウン市場に積極的に進出する業者も出てくると思いますが、都心部に比べてミッドタウンは家賃が安く、同じ1か月分の仲介料で日本人入居者だけを相手にしていてはなかなか採算が取れないはずです。

そこで、日本人入居者に特化してやれる自信があれば家主からもらう仲介料を2か月分にするとか、それが難しければ、日本人だけでなく欧米人やタイ人入居者も扱うオールマイティな業者になる必要があります。もっともその場合、英語もタイ語も苦手で
日本語が喋れるだけという”ただの日本人”では通用しないので、より優秀な人材が必要になるとは思いますが…。

ちなみに、担当者がもう何年も使い回しをしてきた結果、最初はしっかりと作られていたはずの英語の
賃貸借契約の雛形が、変更を加えていくうちにいつの間にか意味の取れない間違いだらけの契約書に変わっているのに、それでもまだ平気で使っているのを何回か目にしたことがあります。これなど担当者がさっぱり英語ができないという表れでもあり、ミッドタウン市場で欧米人客を相手にするのであれば、戦力にならないだろうと思います。

次回に続く

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