タイランド太平記/バンコク コンドミニアム物語

タイでの生活とバンコクの不動産投資に関する情報発信

「タイランド太平記」
タイに興味がある、タイが好き、将来タイに住みたいという人のために、タイでの生活について、ジャンルを問わず思ったままのことを書いていきます。光があれば影があるように、タイには魅力的なところも多いですが、悪いところもたくさんあります。そして、やはり日本の方がいい、他の外国の方が住みやすそうだ、と思う人もいて当然であり、その参考になればと思います。

「バンコク コンドミニアム物語」
バンコクの不動産投資について、今起こっていること、これから起こること、そして投資のリスクや実践方法等、筆者自身も自己資金を使って投資しながら、その試行錯誤の中で得た経験を基に投資家目線で情報発信していきます。

2021年02月

年金生活者にとってタイはもう楽園ではありません(その4)

アッパーミドルクラス
実際は税金や健康保険等を差し引かれるので、初任給ベースで手取りは4倍もの差はありませんが、不動産エージェントのシティ・スマートによる所得層別顧客分類によると、タイのエリートであるアッパーミドルクラスでも月収は6万バーツから多くてもせいぜい10万バーツ(20万円から35万円)までなので、やはり日本の大手企業で働く中堅管理職の方が賞与などを含めるとかなり収入は多いと思います。

富裕層
そこで私が思うのは、前述のイギリス人ジャック氏のように日本のアッパーミドルクラス以上、もしくはタイの富裕層並みの収入があるのなら別ですが、日本の新卒初任給並みの年金、つまりタイのミドルクラスとアッパーミドルクラスの境界線の収入しかない日本人が、発展途上国のタイだからといって何も
仕事をせずにタイ人富裕層並みの贅沢な生活を望むのであれば、それはもう時代遅れの勘違いであり、そんな暮らしはタイでは望めないということです。

ミドルクラス
実際、私も仕事の関係上、不動産デベロッパーで働く中堅社員で月収6万バーツ以上のアッパーミドルクラスのタイ人を何人か知っていますが、彼らは独身であってもそんな贅沢な生活などしていません。確かに便利な都心部やミッドタウンフリンジに住み、平均的なミドルクラスよりはいい生活をしていますが、毎年のように上昇する物価と自宅の1ベッドルームの住宅ローンの返済等で結構余裕はありません。

中低所得層
もっとも、タイは日本以上に貧富の差があるので、日本人のほとんどが住むスクムビットやCBDでなく、中低層所得層が多く住むバンコク北部や西部の郊外に住めば、日本の年金収入でもまだ余裕のある生活ができるのかもしれません。

しかし、そういうところには日本人や欧米人はほとんど住んでおらず、しかもタイ語ができないのでは寂しいのとフラストレーションがたまるだけで、結局疲れてしまいます。

ただし、誤解してもらいたくないのですが、別に年金生活者はタイに来るなといっているわけではありません。最初に表題で書いた通り、「年金生活者にとってタイはもう楽園ではありません」ということであり、年金でのんびりと優雅な生活がしたいのなら、前回書いたように欧米人年金生活者がタイを諦めてベトナムやカンボジアに移住していくように、日本人も住む国を再検討すべきだと思うのです。

なお、このブログのヘッド部分に書いてある主旨説明で「
タイに興味がある、タイが好き、将来タイに住みたいという人のために、タイでの生活について、ジャンルを問わず思ったままのことを書いていきます。光があれば影があるように、タイには魅力的なところも多いですが、悪いところもたくさんあります。そして、やはり日本の方がいい、他の外国の方が住みやすそうだ、と思う人もいて当然であり、その参考になればと思います」と書いてある通り、私もタイで10年近く暮らしてきた経験をもとに、思ったことを書いています。

従って、そんなはずないと思う人は無視してもらっても全然構いませんが、もしタイでのロングステイを考えているのであれば、生活は質素であってもタイ語を勉強したり、タイの文化や生活に好奇心や興味があるという前向きな人でなければ、タイでのリタイアメントライフは楽しくないのではないかと、私は思います。


年金生活者にとってタイはもう楽園ではありません(その3)

訪日タイ人

さて、タイ人観光客がビザなしで日本に行けるようになってから、日本への旅行に人気が出てきました。しかも最初は東京や大阪という都会が中心だったのが、今は北海道などの地方都市へとリピーター人気も出てきて、コロナ前の2019年には131万人ものタイ人観光客が日本を訪れるようになっていました。

タイの不動産デベロッパー、プロパティパーフェクトなどは日本に進出して、北海道でスキー場の近くにリゾートコンドを開発し、タイ人富裕層に販売したりするようにもなっています。

そこで日本に行ったタイ人の多くが指摘することが2つあります。1つは日本はゴミが落ちてないし街も道路もどこもかしこもきれいだということです。実際、
日本に憧れるタイ人女性は多いのですが、この清潔さが女性受けするのだろうと思います。

そういわれて、私も一時帰国するたびに気をつけて見るようになったところ、それまでは当たり前だと思っていた東京の街並みが、確かにバンコクよりずっと洗練されていて清潔感があると改めて納得した次第です。

そして2つ目が日本の物価の安さです。最初、彼らの先進国日本に対するイメージは、物価も世界でトップクラスに違いないというものだったようですが、いざ日本に行ってみるとバンコクとそうは変わらないということに大抵は驚きます。

逆にタイのアッパーミドルクラスなどは、なんだ日本もタイとそう変わらないなとちょっとバカにするところもあるのですが、実際、今の行き過ぎたタイバーツ高の環境下では、タイの物価は全体として日本より2割ぐらい安いだけというのが私の感覚で、ほとんど差がありません。

しかし、そういう何か勘違いしているタイ人に私がいうのが、労働価値という意味では日本の方がずっと先進国なんだということです。

国が裕福になれば、その国民の労働に対する対価も当然上昇するので収入は増えます。例として、同じ単純労働でも日本のKFCでアルバイトをしたら高校生でも時給800円以上もらえるのに、バンコクのKFCでは時給30バーツ(100円)しかもらえません。また、今のタイの大学新卒の給料が15,000バーツ(5万円)に対して、日本の新卒初任給は21万円(6万バーツ)とタイであればアッパーミドルクラスに何とか入る収入です。

だから、生活費が同じぐらいということは日本人の方がよほど余裕のある生活をしているという話をすると、彼らは日本の新卒はそんなにもらっているのか、なるほどやはり先進国だと納得します。もっとも、だから中国や東南アジアから違法労働者が入ってくるという問題もあるのですが...。

次回に続く


年金生活者にとってタイはもう楽園ではありません(その2)

リタイア後のリゾート1
ところで、この状況は別に日本人リタイアリーに限ったことではありません。タイバーツの独歩高ということは米ドルだけでなくユーロなどの他通貨に対しても高くなっているので、欧米人年金生活者にとってもタイは次第に住みにくくなっています。

リタイア後のリゾート2
だいぶん前になりますが「リゾート」と題して4回にわたり、ファラン達が好んでリタイア後に住みたがる東南アジアの国と場所を紹介しました。それによると、タイ、マレーシア、フィリピンがベスト3なのですが、一方で「タイでハッピーリタイアメントはもう夢か?(その2)」で人気リゾート地の1つであるパタヤに住む欧米人年金生活者の多くが、もっと物価の安いベトナムやカンボジアに移っていきつつあるということも紹介しました。

結局、日本人に限らず欧米人のリタイアリーもそうなのですが、年金収入に頼っている人にとってはバンコクであろうと海浜リゾートであろうと、タイはもう住みにくいということなのです。

ちなみに、「実はタイの隔離検疫とコロナ健康保険はたったの10万円?」で紹介したイギリス人のジャック氏とつい数日前にまたランチをしたのですが、たまたま不動産投資の話になり、彼は数十年前にロンドンで不動産投資を始め、今は店舗ユニット、シェアハウス、フラット(自宅)の3つの不動産を持っていて、どれも時価で100万ポンド以上(合計400万ポンドとして6億円)に値上りし、今は店舗とシェアハウスから毎月入る家賃収入だけで5,000ポンド(75万円)以上あるそうです。

そこで彼に、今はCash is Kingの時期だからどれか1つ売って現金にしたらといったところ、「現金にして何を買うんだ?別に何も買いたいものがない」と逆に問い返されてしまいました。確かに、彼ももう70代だし、独身の彼にとっては毎月75万円もの家賃収入があれば、買いたいものが特にない以上、まとまった現金も不要です。

結局、毎年冬になると
避寒地としてタイにやってきてはのんびりとバンコクで過ごす、彼のような資産家のリタイアリーにとっては、為替がどうの、物価がどうのというのも大して重要な話ではありません。

従って、ここまで資産がなくてもいいとは思いますが、これからは月額40~50万円ぐらいの定期収入か、もしくは十分な資産がある人でないと、タイ、特にバンコクで優雅に過ごすというのは難しいと思うのです。

ところで余談ですが、
成金は別として、面白いことにお金持ちはあまり無駄遣いをしません。だから一見すると、バンコクでも普通の年金生活者と生活態度が変わらず、よく見ていないとこの違いはなかなか見えてきません。

これは、ロングステイクラブでの飲み会も同じです。みんな割り勘で一緒に飲んでいるものの、年金生活者だけでなく、実は会社の経営者であったり、資産家だったりする人もいます。ただ、この人たちも成金でなく自力で稼いできたので、実際には広いコンドに住んで高級車を運転し、毎日ゴルフ三昧の優雅な生活をしているのかもしれませんが、それを自分から見せびらかしたり誇示したりする能天気な人もあまりいません。前述のジャック氏と同じです。

次回に続く


年金生活者にとってタイはもう楽園ではありません(その1)

為替4
2011年の8月にタイに来たのでもう10年目に入りましたが、私が来た頃の2011年から2012年にかけては、1ドルが70円台という史上最高の円高時期でした。

従って、当時はタイバーツも1万円で4,000バーツ前後に交換できたこともあって、確かにタイの生活費は安いと思っていました。

もっとも、上の旅行業者の宣伝文句のように日本の3分の1とか5分の1というのは、さすがに海外生活を煽るような誇大広告で、そこまでは安くはありませんでしたが...。
ただし、こんな宣伝に乗せられて、老後は年金で優雅な生活をしようとタイに夢を託した人たちも多かったのだろうと思います。

当時の私の感覚では、タイの物価はせいぜい日本の半分くらいという印象でしたが、それでも日本円で見れば不動産価格は随分安く感じられました。それに、ちょうどタイに移り住んだ2011年は大洪水の影響で、多くのコンドミニアムが投売りされていたこともあり、投資としてコンドを買い始めた頃でもありました。

タイバーツ円レート

さて、2011年~2012年頃なら円高のおかげで、文字通り年金収入だけでタイで優雅な暮らしも可能だったのかもしれません。しかし、上の為替レートの推移を見れば、それから状況が様変わりしていることがわかると思います。

安倍政権になって2013年に急激な円安が始まりました。さらに2016年からはタイバーツの独歩高も始まった結果、我々日本人にとっては2つのアゲインスト、つまり円安トレンドとバーツ高トレンドが続いてしまい、タイ、特にバンコクでの生活は月額20数万円程度の年金では、大して余裕のないものになってしまっているのが実情です。

ところで、為替というのはどちらかが高くなれば必ずもう片方が安くなるというゼロサム世界なので、単純に比べても仕方がありません。そこで、基軸通貨である米ドルを基準に見ればわかりやすくなります。

為替2

まず、2013年から急激なドル高円安で日本円は2015年まで売られましたが、その反動で2016年に一旦買い戻されて以降は、比較的落ち着いているのがわかります。

為替1

一方、タイバーツも同じころドル高バーツ安が続いているので、ある意味、この時期は米ドル復権の時期だったともいえます。

しかし、2016年から状況に変化が出てきます。上のドル・円レートとドル・タイバーツレートの推移を見ると、
2016年以降、タイバーツはドルと円のどちらに対しても高くなっていることから、タイバーツ独歩高のトレンドが続いていることがわかります。

また、
ブルームバーグも2019年に東南アジア通貨の中でもっともパフォーマンスのよかった通貨がタイバーツ、つまりバーツの独歩高といっていて、そのトレンドは今も続いています。

さて、ここでああだこうだと改めて為替の議論をするつもりもありませんが、日本円とタイバーツの為替変動の結果、この10年間で我々日本人にとってタイでの生活環境が様変わりしたということをわかってもらいたいと思います。

ちなみに、バンコクのロングステイクラブの飲み会に行くと70歳前後の人が多いのですが、そこでよく年金や生活費の話が出ます。聞いていると、年金だけで生活している人は余裕綽々でタイ生活をエンジョイしているようにはどうも見えず、結構質素な暮らしをしています。

次回に続く


コンド投資はまだお休み、一方でPTTが面白そう!(その2)

さて、以下がこの記事のポイントですが、長期投資家のバフェット氏は化石燃料に対する需要は今後も数十年間は衰えないと予想していて、41億ドル(約4,100億円)ものシェブロン株をポートフォリオに組み込んだということです。
 
ซีเอ็นเอ็น รายงานว่า การที่เบิร์กเชียร์ แฮทาเวย์เข้าลงทุนในบริษัทเชฟรอน สะท้อนมุมมองของบัฟเฟตต์ต่อภาวะเศรษฐกิจโลกในปีนี้ที่เปลี่ยนไป จากปีที่แล้ว
CNNの報道によればバークシャーハザウエイがシェブロンに投資したが、これは世界経済が昨年の状況から今年は変化するというバフェット氏の予測に基づくものである。

การตัดสินใจลงทุนในเชฟรอน สะท้อนว่าบัฟเฟตต์เชื่อว่า ความต้องการน้ำมันมีแนวโน้มจะกลับมาฟื้นฟูเหมือนแต่ก่อน และมีโอกาสที่อุตสาหกรรมจะยังขยายตัวในอีกหลายสิบปีข้างหน้า โดยตอนนี้สัญญาณที่ดีของเชฟรอนคือเมื่อเดือน ม.ค.ที่ผ่านมา ราคาน้ำมันดิบปรับขึ้นอยู่ที่ 60 ดอลลาร์สหรัฐต่อบาร์เรล สูงสุดในรอบ 1 ปี ซึ่งราคาอาจเพิ่มขึ้นอีกมาก หากความต้องการหลังการระบาดของโควิด-19 เพิ่มขึ้น ขณะที่หลายบริษัทลดศักยภาพการผลิตน้ำมันลง
バフェット氏がシェブロン株に投資することを決めた理由は、石油に対する需要は過去の水準に戻るトレンドにあり、しかも石油業界は向こう数十年間、業績が拡大するチャンスがあるからだ。実際、今年1月の原油価格はこの1年で最高の60ドル/バーレルまで戻ってきているし、今の生産調整で石油生産が減っている中、コロナ危機が遠のいて石油への需要が増加すれば、さらに値上りするのではないか。

実際、今はクリーンエネルギーが大流行りで、タイを含めどこの国もEVへ移行を促進中ですが、一方でEVを充電するための電気を供給するには火力発電所がもっと必要になるともいわれていて、EVにしたら排気ガスが減って都会の空気はきれいになっても、一概に石油への需要が減るというものでもないようです。

それに、海外旅行が復活すれば、今はほとんど需要がなくなっているジェットエンジンの航空機燃料などは一挙に需要が増加し、大量の石油が使用されることになります。

株式投資2

そこでタイの代表的な石油やガスのエネルギー総合大手といえば、いわずと知れたPTTで、上のグラフを見てもここ数年の株価の動きはほとんどシェブロンと同じです。

バフェット氏は多分昨年の3月の暴落時にシェブロンを仕込んだのだろうと思いますが、彼の石油市場に関する将来予測が正しければ、わざわざ為替リスクを取ってアメリカ株に投資しなくても、同じ石油資源株なのでPTTの株もシェブロンと同様に今後上昇すると思うのです。

株式投資4
ただし、バリュー株投資が基本のバフェット氏がシェブロンを選択した大きな理由の1つは、高い配当利回りであり、これに関しては、コロナで世界でもワーストクラスといわれるほどにGDPが落ち込んだタイだけに、PTTの配当金も減ってしまっているので、今の配当利回りはそれほど高くはありません。

しかし、かつてはシェブロン以上の配当利回りだったこともあるので、中長期で見ればタイの経済回復に伴ってPTTの配当利回りもまた上がってくるのではないかとも思います。

いずれにせよ、今タイバーツをかなり持っている人で為替リスクを取りたくない、しかしバフェット氏の予測にも乗りたいという人の場合、PTT株を検討してみるのがいいかもしれません。

それにタイは不動産を売却した時には税金がかかりますが、株式投資のキャピタルゲインには税金がかからないという大きなメリットがあることも見逃せません。


コンド投資はまだお休み、一方でPTTが面白そう!(その1)

株式投資1
今後ワクチンが行きわたるようになり、徐々に世界経済が復興し始めるのが今年後半から来年にかけてというのが一般的なコンセンサスです。

それに伴い、これまで各国政府がコロナ不況対策という名目で補助金などのために、巨額の借金をしてきたことに関心が移り始めます。そうなると、お金がジャブジャブでこれから大きなインフレが来るという記事を読んだことがあります。

こういう時は、本来不動産にも資金が流れ込んできて市場は底を打つのですが、タイのコンドミニアム市場だけはちょっと事情が違い、まだ1、2年は低迷が続くと考えています。

というのも、既存の完成在庫が大量にあるだけでなく、さらに今年竣工してくるキャンセル在庫が完成在庫として上乗せされる、一方、コンド市場復活に不可欠の外国人投資家がしばらく戻ってこない、家計債務の増加とNPLの増加で住宅ローンの与信基準がさらに厳しくなる等、市場回復にはまだ相当高いハードルがあるため、少なくともコンドミニアムに関しては今年はやはり「休むも相場なり」だと思うからです。

そこで私なりに考えたのが、米ドル、金、そしてタイの株への投資がいいのではないかと思うのです。以前からこのブログでも書いてきたように、今のバーツ高は行き過ぎと考えている私は、一昨年に投資用不動産を全部売却したその代金の一部を既に米ドルに換え、カンボジアの米ドル口座で高金利の定期預金にしたので、ドル資産はもう要りません。

そこで次は、金かタイの株に投資しようと相場に注目していたところです。

株式投資3

そんな時に、昨日のプラチャーチャート・トゥーラギットにバフェット氏が昨年ポートフォリオ組み換えをして、アップルや金融機関の株を売却して大量の石油会社の株を買ったという記事を読んで興味がわきました。


ちなみに、私は車に給油する時はいつもE20というガソリンを入れているのですが、昨年10月頃はまだ1リットル20バーツぐらいだったのがこの数か月で急上昇し、今日の価格は24.54バーツと2割も値上りしていて、ガソリンを入れるたびに、なんだまた値上げかと思っていたところです。

これには産油国の生産調整というのもありますが、一方でコロナによる影響で石油やガスに対する需要はもっと減るという大方の予想に反して、実態はもう底打ちしてこれ以上需要は減らないということなのかもしれません。

次回に続く


3月2日、タイ航空はいよいよ“飛ぶ”のか?(その2)

瀕死のタイ航空2
さて、このコラム記事の題は「Time to bid farewell to Thai Airways?(タイ航空にお別れを告げる時が来た?)」というもので、要点は以下です。

1. 3月2日はタイ航空が会社再建プランを提出する期限であり、これを受けて5月に破産裁判所が債権者を集めて賛否を問う

2. 債権者集会で債権者の過半数がプランに賛成すれば更生執行人が任命されプランの実行に入るが、拒否された場合、タイ航空に破産宣告がなされ解体となる

3. タイ航空は1月2日、2月3日とこれまでの再建プラン提出期限に対して2度延期してきた(上の図右下の枠にある通り、再建プランの提出は最大2回まで延期できる)が、3月2日が最後であり、これにも失敗すればその時点でゲームオーバー

4. タイ航空はこれまでなぜ2度も再生プランの提出を延期してきたのかについて、何の公式説明もしてない。しかし、大赤字を抱える100%子会社タイスマイルの処分方法、航空機の半数削減に伴う債権カットについて債権者間で生じる不公平、そして最大の問題として、昨年5月の会社更生法申請以来、タイ航空は2万人の従業員の給料を始めオペレーションコスト支払いのために隠れて借金を続けてきていて、それについて何の説明もしてない、という3つの理由で債権者の同意が取れず、にっちもさっちもいかなくなっていると推測される

5. タイ航空は2万人の従業員を抱える大会社であり、コロナ前には年間24百万人の客を運んでいたが、今は月間10億バーツ(35億円)以上もの赤字を垂れ流している。再建するには少なくとも300億バーツ(約1,000億円)もの追加資金投入が必要であり、コロナによる観光客激減がこれからも続く中、そんなタイ航空に出資する投資家などいない

瀕死のタイ航空3
もともとタイ政府が過半数のシェアを持つ株主であったタイ航空は、“親方日の丸(タイ政府)”であり、これまで政治家と軍人に資金源としていいように利用されてきただけでなく、一方で
従業員側も組合が強くて経営合理化案には何でもかんでも反対するだけだったという役人体質なことから、「タイ航空を救え?」で「タイ航空はかつての日本航空と同じで、人件費も高く経営効率が悪いので毎年赤字のエアラインです。また、かつての日本の都銀のようにエリート意識ばかり強いバンコク銀行、そして、タイ航空も国営のナショナルフラッグキャリアとしてのエリート意識が強いのか、あまりタイ人一般庶民からは好かれていないようです」と書いたように、今でもそれほどタイ国民からの支持はないように思えます。

この辺、タイ航空がいかに問題が多いかは「誰がタイ航空をこんなにした?(その2)」で外国人アナリストや元財務相等のコメントを書いているので、それを読んでもらえば多額の追加資金を投入して再生させるに値しない会社であると思うはずです。

従って、どう見ても追加資金の導入が難しそうな赤字体質のタイ航空をそれでも存続させることに何の意味があるのかといえば、観光大国のタイにナショナルフラグキャリアがないというのは格好がつかない、将来また年間4,000万人もの観光客がくるポテンシャルがあるのに、このドル箱路線を外国のエアラインに全部持っていかれるのはもったいないということなのだろうと思います。

私は個人的にはタイ航空はもう破産宣告、即解体がベストではないかと思いますが、これを決めるのは既存の債権者たちです。しかし、タイ航空が新たな投資家を見つけてきて説得力のある再建プランを3月2日に出せなければ、過半数の債権者たちが同意するとも思えず、結局5月にはこのコラムの題名からクエスチョンマークが取れて「
Time to bid farewell to Thai Airways(さらばタイ航空)」となる可能性が高いのかもしれません。

もっとも、タイ政府のことですから土壇場で追加出資に応じるなどといい出しかねず、もしそうなったりするとその無駄銭はまたタイ国民の肩に重くのしかかるわけですが...。


3月2日、タイ航空はいよいよ“飛ぶ”のか?(その1)

瀕死のタイ航空1
この写真記事は数日前にバンコクポストに載ったものです。前回にも伝えた通り、2月24日にシノバック製ワクチンが届く予定であり、タイ航空が飛んでそれを運んでくるというものです。

ところで、タイ航空は3月2日にも飛ぶ可能性が出てきています。ただし、これはまた中国にワクチンを取りに行くという意味ではありません。この“飛ぶ”は空を飛ぶのでなく、金融業界などでよく使われる“倒産”という意味です。

瀕死のタイ航空2

ほぼ1年近く前に始まった会社再建ですが、昨年5月に「タイ航空の再建はまだ道半ば」で書いたように会社更生法の適用を受けるというのはそう簡単ではありません。

実際、実質的に債務超過状態のタイ航空をどうやれば再建できるのか今も答えが見つかっておらず、再建計画に対する債権者の同意が取れていません。

そしていよいよ3月2日がタイムリミットとなりました。この日までに新たな再建プランが出てこなければ、今回の会社再建は打ち切られ、タイ航空はこれで解体となり終わりです。また、たとえ何らかのプランが出てきたとしても、またそれも債権者の反対にあうのではないかと思います。

以前「誰がタイ航空をこんなにした?」でも2回にわたり書いたのですが、こんなにしたのは今の軍事政権の経営能力のなさという側面もあるようです。しかし、いずれにせよナショナルフラッグキャリアだからといって、こんな会社にまた巨額の資金を投じて再建する意味があるのかと私などは思うのです。

外国人観光客がまた4,000万人もくるようになるのは少なくとも2年以上先になると思うし、今のようにほとんど仕事がない中で2万人もの従業員の給料支払い等で借金が雪だるま式に増え続けているタイ航空です。

お金の垂れ流しばかりで一体何をやっているんだとも思いますが、果たしてこの再建に賭けて投資してみようなどというな奇特な投資家が出てくるとはなかなか思えません。

また、世界では今回のコロナにより、数十社のエアラインが既に倒産していて、タイ航空などよりもっとましな状況の会社もありましたが、その会社さえも助からなかったわけです。
それならいっそのことタイ航空もここまできたら早めに諦めて、もう解体すべきではないかとも思うのです。

さて、昨日、タイ航空の現状について興味深いエコノミストのコラムが載っていたので、次回はこれを見ていこうと思います。

次回に続く


いよいよ接種開始、シノバック製ワクチンは大丈夫なのか?

シノバックワクチン2
タイ政府によれば、来週の24日、いよいよ中国からシノバックのワクチン、20万接種分が到着します。「タイにも浸潤する中国のワクチン外交」で書いた通り、プラユット首相以下、タイ政府はこれでワクチン接種が開始できると喜んでいますが、前回のブログでも書いたように、今のところ、世界で5か国にしか認可されておらず、あまり人気があるワクチンではありません。

シノバックワクチン1
そこで、シノバックのワクチンで大丈夫なのかという疑問が出てくるわけですが、それについて以下のような興味深い報告があります。

1.シノバックはトルコでの第3フェーズの治験結果、有効性は91.25%であったというものの詳しいデータを出しておらず、また、トルコでの治験は7,000人を対象に行ったにもかかわらず、1,322人分の結果しか出してない。(ただし、それにもかかわらずトルコは5,000万接種分のワクチンをシノバックに発注した)

2.シノバックの発表によると、治験者全体に対して最大5%の人が軽い疲労感や不快感を訴えたとのことで、副作用を認めている

3.ブラジルで行われた第3フェーズ治験では、治験者に死人が出たため一時中断となった。しかし、その後死因はワクチンには無関係ということで再開されたという経緯がある

シノバックワクチン3

現時点でのワクチンの有効性についての比較

1.ファイザー 95%
2.モデルナ 94.5%
3.アストラゼネカ 62~90%
4.スプートニク 92%
5.シノファーム 79%?
6.シノバック 78%?

例によって、中国は都合の悪い情報は公開しないだけでなく嘘をいうので、西側薬品会社の第3フェーズ治験結果と同等には考えない方がいいのかもしれません。例えば、シノバックの有効性は78%となっていますが、ブラジルでは50.4%しかなかったという報告も出されていて、このように謎の多い中国ワクチンはどうも怪しげだという印象をぬぐいきれません。

ファイザー1
一方、現在国民の4割以上が既にワクチン接種を済ませたという世界最速のイスラエルでは、大規模なデータに基づくワクチン有効性の調査が早速行われたのですが、数日前に以下のような結果発表がありました。

Clalit, Israel’s largest health maintenance organization (HMO), has analyzed data from 1.2 million members. There are 600,000 members who have been vaccinated by Pfizer and 600,000 members who have similar profiles who have not been vaccinated. According to the survey, symptomatological infections in vaccinated people decreased by 94%, and the proportion of people seriously ill with Covid-19 decreased by 92%. Efficacy was seen in all age groups, including age 70 and older, which was shown only in a limited group in Pfizer clinical trials.

イスラエル最大の保健機関クラリットは、国民120万人のデータを分析した結果を発表した。ファイザーのワクチンを接種した60万人と、接種しなかった60万人を比較調査した結果、ワクチン接種をした人の感染率は接種しなかった人より94%減少し、感染によって重症化する率も92%減少したというもので、しかもこの効果はすべての年齢層で確認され、70歳以上の老人でも同様の効果があった

現状では「タイ全体にワクチンが行きわたるのは2022年末(その1)」で書いたようにアメリカや日本などの金持ち国家の国民だけがファイザーのワクチンを接種できるのかもしれません。

もっとも、マイナス70度以下で冷凍保存しなければならないという保管や搬送が厄介なワクチンでもあり、タイのような発展途上国ではそんな冷凍設備もなくファイザーのワクチンはそもそも最初から難しかったということですが...。

いずれにせよ、ファイザー製ワクチンの効果においては、今回のイスラエルでの大規模調査で完全に立証されたということだと思います。

一方、「アストラゼネカのワクチンは効かない?生産に遅れ?」でも書いたように、
ドイツの検査機関からアストラゼネカのワクチンは65歳以上の高齢者には効かないという報告が出されていたりするので、万能のワクチンという意味では、やはりファイザーが現時点では一番なのかもしれません。

ところで、我々在タイの日本人も、もし心配なら
中国のシノファームやシノバックは避けて、次回一時帰国した際に日本でファイザーのワクチンを接種する方が安全なのかもしれません。


タイ全体にワクチンが行きわたるのは2022年末(その2)

ワクチン接種時期2
世界ではまだまだワクチン争奪戦が続いているわけですが、
ところで、現時点で世界で認可され接種されるワクチンの会社名とそれらのワクチンを採用している国家の数をまとめたのがこの表です。

米国とドイツのJVで開発されたファイザー製ワクチンに対する需要が57か国と圧倒的に大きく、日本もファイザーから1億接種分を入手予定です。ついでオックスフォード大学とのJVで開発されたアストラゼネカ、そしてモデルナと続きます。

逆にいえば、この3社のワクチンは既に何十万人という人々に接種が行われ、今のところ大きな副作用なども報告されてないことから、世界で最も安心できるワクチンといえるのかもしれません。

一方、シノファームとシノバックという中国の2つの会社のワクチンは、現時点ではあまり使われておらず、主に発展途上国がその舞台です。

ただ、「タイにも浸潤する中国のワクチン外交」で書いたように中国のワクチンもじわじわと普及しつつあり、シノバックの場合、現在ブラジル、トルコ、インドネシア、チリが既に認可していて、タイでも今月末には認可され接種が始まる予定です。

シノバックワクチン1
もっとも、上のBBCのコメントにもあるようにシノバックのワクチンにはまだ欧米諸国は疑問を持っているようで、同じASEANのシンガポールでもペンディングということで、ちょっと怖いところもあるのですが...。

いずれにせよ、前回の図で見てもわかるように、中国は人口が多いこともあり、自国のワクチン接種が終わるのがタイと同じく2022年末までかかりそうです。

そんなことなら、ワクチン外交で諸外国に売り歩く前にまずは中国ファーストで自国民を優先するべきなのではないかとも思うのですが、そうすればまた中国人の海外旅行や不動産投資も復活するはずで、タイを始め低迷する世界経済にとってウエルカムです。

しかしこの点、国民の健康よりも世界での覇権的地位の確立を目指すCCP(中国共産党)は、同じ中国ファーストでも考え方が異次元なのかもしれません。

ところで、もしこの英国エコノミストの調査結果が正しければ、タイでワクチン接種が行きわたってパンデミックも収まり、いよいよ外国人観光客が自由に入ってこられるようになるには、このままでは残念ながらあと2年待たなければならないのかもしれません。

アストラゼネカのワクチンをタイ国内で生産するのに、何であと2年もかかるのかわかりませんが、そういうことであれば、最近、プーケットやグラビ等のリゾート各地の住民に優先的にワクチン接種して、まず外国人観光客を受け入れようという提案がされていますが、こういう戦略も必要になってくるのだろうと思います。


タイ全体にワクチンが行きわたるのは2022年末(その1)

ワクチン接種時期1
昨日、BBCタイがこんなレポートを掲載しました。これはイギリスの研究機関EIU(Economicst Intelligence Unit)の調査結果ですが、いよいよワクチンの量産体制が始まる中、どこの国が優先してワクチンを入手でき、いつ国民全体に行きわたるのかを予想したものです。

まず、一目瞭然なのは米国と英国、そしてEUが何とか年内にはワクチン接種が行きわたり、コロナのパンデミックも一段落しそうです。

米国の場合、これはトランプ政権の置き土産でもある“ワープスピード作戦”の成果ですが、ワクチン開発に成功するという保証もない段階で、
政府はなんと数十億ドルもの国費を大手薬品会社に研究開発費として投資した結果、パンデミック発生からわずか1年でファイザーやモデルナがワクチン開発に成功したわけです。

当然、その見返りとしてアメリカファースト、つまりアメリカ国民は最優先でワクチンを供給してもらえることから、この図にある通りワクチンの普及も年内には完了しそうです。

ちなみに、タイは何の保証もないことに国費を使うことは法律上認められておらず、資金を出せなかったというような政府の説明を読んだことがありますが、いずれにせよ、財政的に脆弱な発展途上国の政府にそれを期待するのは難しいのだろうと思います。むしろ、そんな中でよくアストラゼネカの現地生産に合意できたものであり、やはり幸運だったのだろうと思います。

また、EUについては思わぬ生産の遅延によりワクチン接種が当初計画よりかなり遅れてきた結果、域内で生産されたワクチンの輸出を規制してしまいました。その結果、ファイザーやアストラゼネカのEUにある工場で生産されたワクチンが域外に輸出できなくなり、タイの場合もアストラゼネカからの
最初の購入分はイタリア工場から出荷されるはずだったのですが、これも出荷ができなくなりました。

もっと深刻なのはカナダで、以前からのトランプ政権との軋轢で米国がワクチンの輸出を止める可能性があるからと、昨年わざわざ米国を避けてEUで投資を行い、そこで生産されたワクチンを大量に購入する計画を立てていたところ、今回の思わぬEUファーストの輸出規制でほとんど入手できなくなったという大きな問題が出ています。

どこの国の政府もいざとなれば自国民を優先するのは当然であり、WHOのテドロスさんがワクチンは世界で公平に分けるべきとまたごちゃごちゃいっていますが、そもそも無駄になるかもしれない多額の研究開発資金を先進国は国民の血税から出したのに、できたらあとは世界で公平に分配しろというのは逆に不公平のようにも思えます。

次回に続く


コロナ下のタイ旅行はまさに現代の「大航海時代」

大航海時代1

中学生の頃から世界史が好きでした。特にコロンブス、バスコ・ダ・ガマ、そしてマゼランが活躍していた大航海時代のヨーロッパ史が大好きで、書物を読み漁ったものです。

そして、その海外への憧憬が高じて、アメリカ、イギリスで10年以上過ごしたのち、今はバンコクに移り住んで今年で10年目なのですが、タイに限らず、やはり海外というのは、ある程度のお金さえ持っていればどの国も住めば都だと思っています。

大航海時代2
ロンドンに居た頃はグリニッジに展示してある当時の超高速帆船カティサークを見て、インド航路を命がけで航海していた航海士や船乗りたちの
夢と冒険の物語を想像して楽しんでいたものです。

また、17世紀に山田長政が朱印船に乗ってアユタヤにやってきて、そこに日本人町を作って当時のアユタヤ王朝に仕えたというのが、私の記憶では日本の教科書で初めて出てくる日本とタイとの接点なのですが、私もこの日本人町の跡地を7、8年前に訪れて当時の歴史ロマンを感じたものです。

さて、先日「業者丸投げにせず、自力でタイに来る場合の費用」で紹介した知人が当初の予定を少し早めて12日にバンコクに到着し、今はASQで14日間、実質は15日間の隔離検疫中です。

最後に会ってゴルフをしたのが昨年の1月だったので、もう1年以上会ってないのですが、満を持して、というよりも、いよいよ我慢できなくなってという方が正しいと思いますが、とうとうバンコクにやってきたわけです。

その間、ラインでいろいろやり取りをしていたのですが、今回タイにやってくるまでの苦労も随分あったようで、手続きだけでも結構大変だったようです。

それでも、日本では時間だけはたっぷりあったようで、何から何まで自分で調べてすべて自分で段取りをつけ、やっと今回タイにやって来られたのです。

その苦労を聞いて、つい1年前までタイは日本人観光客も多く、思い立ったらすぐにやって来られる身近な国だったのが、今はまさに16世紀大航海時代のように遠い国になってしまったと思ったわけです。

しかし、コロナのせいで以前のように簡単に来られなくなったからこそ、タイの楽しさや住みやすさといった、日本にはない魅力を改めて認識できるのではないかとも思うのです。

今、隔離検疫だのなんだのとタイに来るだけで少なくとも20万円ほどかかるわけですが、考えてみればそんな大した金額でもありません。2週間の隔離検疫にはうんざりするかもしれませんが、以前「実はタイの隔離検疫とコロナ健康保険はたったの10万円?」で紹介したイギリス人のジャック氏などはまだバンコクに居るので、11月10日に来て以来もう3か月以上ですから、十分元は取ってると思います。

タイリゾート

従って、既にリタイアした人やデジタルノマドにとっては、数か月間のロングステイが可能であれば、イニシャルの20万円ぐらいの出費は大したことないし、むしろ「旅行者にとってホテル代が最もお得なのはタイ!」で書いたように観光客がいなくなったタイのホテルは、世界でも最低水準に安くなっています。また、ゴルフ場の料金も格安、アパートに住むにしても家賃は2割ぐらい下がっています。

そして、何よりも日本よりずっとコロナ感染のリスクが低いタイということもあり、考えようによっては、今こそ安全で暖かいタイで過ごすことに価値があるのかもしれません。


ワクチン接種しても、現時点では隔離検疫免除は無理

隔離検疫1
数日前、バンコクポストでこんな写真記事が載っていました。ワクチン接種をすれば14日間の隔離検疫がやっとなくなるのかと最初思ったのですが、よく読んでいくとどうもそうではないようです。

業者丸投げにせず、自力でタイに来る場合の費用」の中で、「数日前のニュースでは、タイ観光スポーツ省は最初、4月とか7月とかにはワクチンパスポートなるものでタイに隔離検疫なしで入国できるようになるとかいっていたようですが、今はどうやら早くても10月ということらしいです」と書いたのですが、どうもこの10月目標も可能性は薄そうです。

少なくともアメリカのCDC(Centers for Disease Control and Prevention、タイのCCSAに相当)によると、ワクチン接種した場合でも隔離検疫なしで入国できるには、まだ以下のような条件が付くというものです。

People who have received the full course of Covid-19 vaccines can skip the standard 14-day quarantine after exposure to someone with the infection as long as they remain asymptomatic

コロナワクチンの接種が終わった人で、コロナ感染者と接触した後も無症状である場合は、14日間の隔離検疫の免除が可能

感染者と接触しても症状が出ない場合、というと結局は医療従事者などのように感染者にさらされる人しか思い浮かびません。

普通の人でいくらワクチンを打ったからといって、わざわざ感染者のいる部屋に行って同じ空気を吸おうなどという人はいないと思います。そしてさらに他のサイトも調べたところ、以下の3つの条件が付いていることがわかりました。


隔離検疫2

1.They are fully vaccinated, and it has been at least 2 weeks since their final dose.
(2回接種が必要なファイザーのようなワクチンは)2回の接種が完了していて、2回目の接種から2週間以上経っていること

2.They are within 3 months of receiving their final dose.
ワクチン接種後、3か月以内であること

3.They have remained asymptomatic since their COVID-19 exposure.
感染者と接触してからも無症状であること

説明によると、ワクチン接種が終わっても2週間は抗体ができるまでに必要であり、また接種後3か月以上経っていると、今度は抗体がもうなくなっている可能性があるからというのがCDCのコメントです。

特に問題なのは、やはり3番のコロナ感染者と接触しても感染しなかったことというところであり、こんなのは、医療従事者を除き、一般の
外国人観光客には証明のしようがありません。

従って、要はワクチンはそれほど万能ではないということなのかもしれません。もし、わずか3か月で抗体がなくなるとすれば、人類はこれからも年に4回もワクチン接種が必要になってしまうということなのですかね?

いずれにせよ、アメリカの検査機関でもこういっているのですから、厳格なタイのCCSAが隔離検疫免除を認めるはずもなく、10月にはタイに観光客が戻ってくるという政府観光スポーツ省の目標は、どうも実現しないような気がするし、結局来年以降になるのではと思います。


止まらぬ出生率低下、政府の出会い系サイトでフェーン探し?

バースレート3
数日前のこと、ある日本人の知人と食事をしたのですが、その彼は最近タイ人の奥さんと結婚して日本とタイで正式に入籍したということでした。

その時は奥さんも同伴してきていたので、私も少し話したのですが、サドゥアク・サバーイとかサバイ・サバーイ的な生き方が好まれるタイの文化にあって、その奥さんは控えめで日本人的なものの考え方もできるようでした。また、旦那さんによれば、ほとんど無駄遣いもしない質素な性格で、この人と巡り会えて本当に運がよかったと喜んでいました。


そこで、私がそもそもどこで出会ったのか聞いたところ、タイの出会い系サイトで知り合ったということでした。そして、1年ほど付き合ってから結婚を決めたそうです。タイだけでなく日本でも入籍したぐらいですから、出会い系サイトでもこういう理想的な伴侶に巡り会うことは可能だということだと思います。

さて、昨日のバンコクポストに以下のような記事が載っていたのですが、タイの出生率が低下の一途をたどる中、政府として何とかしなければならないということです。

バースレート1
The World Health Organization and World Bank have said that if a country's TFR goes under 2.1, its proportion of elderly will surge and problems associated with migrant workers will rise.

WHOと世界銀行によれば、出生率が2.1以下になるとその国の高齢者比率が上昇し、かつ外国人労働者が入ってくることで問題が増えてくる


"When Japan's TFR hit 1.6, the Japanese leader at the time announced that a disaster was on the way if the country didn't do anything about it.

日本の出生率が1.6になった際、当時の日本のリーダーたちは、もし国として何ら対策を講じなければ、日本の未来は大変なことになるといい始めた

"Thailand's TFR used to be 5.1 and it has declined all the way down to 1.5. Worse still, the country has still not done anything about it and, without any intervention, the rate is forecast to fall further to 1.3 in less than a decade."

一方、タイの場合、かつては5.1であった出生率が今ではとうとう1.5まで低下し、さらに
今後10年以内に1.3まで落ちると予想されているというのに、政府は何も対策を講じてない

ところで、日本も出生率向上のために減税したりとかいろいろやってきていますが、2019年の出生率は1.36と出生率の低下には歯止めがかかっていないようです。

しかし、タイの場合は政府がこれまで何もしてこなかったこともありさらにひどく、日本より急速に出生率が低下しつつあります。そこで、これではいけないとタイ政府がやっと重い腰を上げて始めたのが、いわゆる“出会い系サイトとお見合いイベント”です。

もっとも、減税だの補助金だのと
まじめで深刻に考える日本政府と違って、同じ政府でもタイ政府は軽い乗りというか、視点が違うのでこの辺がなんだか楽しいですが...。

バースレート2
しかし、これはタイ政府のまさに産めよ増やせよの広告ですが、子供を産めばいいことずくめという随分能天気な広告にも思えます。一方で親としての責任も出てくるわけで、今のようなコロナによる不景気の中で収入も不安定になり、こんな広告で出生率が上がるのかどうかは大いに疑問ですが...。

ただし、この出会い系サイトは結構人気があるようで、システムがパンクするほどの問い合わせがあったそうです。もっとも、子供が欲しいかどうかは別にして、恋人探しの需要はこれまでも十分大きかったのではないかとも思うのですが....。

Thais are not the only ones eligible for the dating event, as foreigners are allowed to join in on the fun, which has been named the Marriage for Building Nation. 

このデートイベントは“国家建設のための結婚”と名付けられ、タイ人だけでなく外国人も参加して楽しめる

さて、このイベントは3月末が応募の締め切りで、5月14日にお見合いイベント(集団見合い?)をセッティングするようです。外国人も参加可能で、あまり深刻に考えることはなく、運よく未来のフェーン(恋人)に巡り会えたらラッキー、という軽い気持ちで参加するのもウエルカムということなので、興味がある人はまずこの「政府系サイト」に登録して参加してみたらいいのでは?

静かなる死神、PM2.5の季節はまだ続く

空気汚染1
バンコクの朝は寒くないので冬でも朝6時ごろ、まだ外は暗いうちに私は起き出します。そしてまず最初に、キッチンに行ってその北東向きの窓をちょっと開けてみるのが最近の日課です。

もし強い季節風が窓から吹き込んでくると、
タイには季節風という強い味方がある」で書いたように今朝はPM2.5が飛んでないとすぐわかるし、逆に風が全然入ってこないと、PM2.5の数値も危険レベルに高くなっていることがほとんどです。

これまでの経験上、PM2.5が150を大きく超えてくると、この写真のようなヘイジーな景色になっていることが多いのですが、昨日のバンコクポストに、空気汚染が健康にいかに悪影響を与えるかという記事が載っていました。

ところで、日本もそうですが国際的なPM2.5の安全基準は25以下です。しかし、なぜかタイは50以下と大甘になっているのですが、実際25以下などという数値はこの時期見たことがないので政府が勝手に変更しているのかもしれません。従って、国際基準から見ればPM数値が150以上ともなると、かなり危険なのがわかります。

さて、WHOによれば毎年世界で700万人もの人が空気汚染が原因で亡くなっているということで、これは死者全体の8分の1に相当するそうです。

しかも、東南アジアだけで260万人もの人が空気汚染で亡くなっているとのことで、これは世界全体の37%にもなりますが、見方を変えれば、東南アジアは地球上でもっとも空気が汚い地域だということになります。

また、最新研究では空気汚染が癌や脳卒中、心臓病などの心血管疾患との間に強い関連性があることがわかっていて、特にタイのような重度の空気汚染の中では、呼吸器感染症や閉塞性肺疾患の発症を引き起こすとのことです。

つい先週、ガセサート大学はPM2.5 Silent God of Death(静かなる死神PM2.5)という題で、その原因と対処法についてセミナーを行ったということですが、なるほどと思ったのでこのブログの題にしました。

また、チュラロンゴン大学もPM2.5の研究では知られていて、以前はタイの季節といえば、夏、雨季、冬の3つだったのが、最近はPM2.5のシーズンというのができて、人々はこの季節になるとN95のマスクをしたり、室内で空気清浄機を使うようになったということです。しかし、これでは空気汚染自体の改善にはなりません。

空気汚染3

空気汚染2

"In 2017and 2018, I conducted research on PM2.5 sources in Phuket and Bangkok and found 44% came from exhaust emission and 24% biomass burning. Therefore, we should give priority to the exhaust emission control and wildfires to tackle the air pollution problem. Some research also found that women and children are more sensitive to carbon dioxide than men and elderly"

2017年と2018年にプーケットとバンコクでPM2.5の内容を分析した結果、乗り物の排気ガスが44%、野焼き農業によって発生したガスが24%を占めるということがわかった。従って、空気汚染を改善するには、排気ガスと野焼き農業を減らすことが重要である。また、女性は男性より、そして子供は大人よりも二酸化炭素に対して抵抗力がないこともわかっている

さて、上は学者によるコメントですが、車の排気ガスとトウモロコシやサトウキビを収穫後、残りかすを焼却する野焼き農業でPM2.5の68%を占めるということであり、その対策としては車をEVに変える、お茶やコーヒーに作物を変えるということだそうです。

車をEVに変えるのは直接経済活動にも影響するのですぐには無理でしょうが、農業を変えるのは補助金等で比較的速やかにできると思うので、まずはこれをなくすだけでタイの空気汚染は飛躍的に改善するのかもしれません。

いずれにせよ、我々タイに住む日本人は、
空気汚染がひどい東南アジアの中でも特に深刻な国であるタイに住んでいるということになり、この死神に捕まるのが嫌なら、当面は国外脱出しか他に方法はなさそうです。

タイにも浸潤する中国のワクチン外交

中国のワクチン1
今日の現地オンライン紙で上の写真記事が載っています。中国のワクチンはデータが不足していてその効能には疑問が多いというのが西側先進国のコンセンサスなのですが、「中国製ワクチンしか選択肢がない国とタイでは違うのでは?」で紹介したインドネシアのように、拡大が続くコロナ感染を何とか止めるには発展途上国は藁にもすがるしかないということで、ワクチン選択の余地などないのかもしれません。

China's vaccines were meant to score a clear diplomatic win for Beijing, shoring up ties with dozens of poorer nations amid an anticipated shortage of Western-developed shots. 

中国製ワクチンは、貧乏な発展途上国が西側諸国の開発したワクチンを入手できないのを見越した中国政府が、そこにワクチンを供給し密接な関係を作るという外交的勝利を目的としていた。

一方、「世界中から信用されない中国共産党と中国製ワクチン」で書いた上のブルームバーグのコラム記事のように西側諸国ではほとんど相手にされてない中国のワクチンですが、なんだかんだいいながらもじわじわと発展途上国に浸透していっているようです。

すなわち、中国のワクチン外交はやはり当初の思惑通り発展途上国に対して恩を売るということに成功しているように思えます。

実はタイも、「バイデンの眼中にないタイ、これからが至難の時代?」で書いたように、民主的でないクーデターでできたプラユット政権を嫌う米国の民主党、オバマ政権時代から始まったタイ軽視により、この6年でプラユット政権はどんどん中国寄りになりつつあるように見えます。

もともと、歴史的にタイはどっちつかずのまま臨機応変に都合のよい方につくのがお家芸といわれていますが、今は中国にすり寄っているということだろうと思います。

中国のワクチン2
そしてこれは、今朝のバンコクポストに載った記事ですが、この中で以下のようなプラユット首相のコメントが載っています。

the prime minister congratulated China on its Covid-19 response and reaffirmed the country's readiness to work with Beijing on economic and social rehabilitation.

プラユット首相は中国が約束通りワクチンを出荷してしくれることを賞賛し、今後のタイと中国との経済的、社会的な復興に協力し合うことを再確認した

the prime minister said that Thai-Chinese relations have continued to grow despite the Covid-19 pandemic, reflecting the sustainability of ties between the two nations.

プラユット首相は、タイ・中国間の友好関係によりコロナ蔓延下にあっても相互関係はますます発展してきたと述べた

both sides also agreed to pursue deeper economic cooperation especially on e-commerce and the Eastern Economic Corridor (EEC) project.

そしてタイと中国双方は経済協力関係をさらに進化させ、特にE-コマースとEEC(東部経済回廊)プロジェクトで協力を深めていくことに合意した

本来、多くの日系企業が進出するEECということもあり、安倍政権はここは譲れないとEEC方面への新幹線敷設等の経済協力に合意したというのが私の理解なのですが、日本にとって牙城のEECでもじわじわと中国が入り込んできているように見えます。

さすが中国CCP(共産党)、彼らの用意周到な戦略には全く脱帽です。そして、バイデン政権や菅政権でこの強敵に立ち向かえるのか大いに疑問でもあり、個人的にはやはりトランプ・安倍の方がまだ互角に立ち向かえたのではないかというような気もするのですが...。

ところで、約束通りワクチンが届くということでプラユット首相は随分喜んでいますが、シノバックのワクチンはタイFDA(保健局)の認可が下りたのですかね。ちょっと前に、中国からデータが一部届いてないのでペンディングになっているような記事を読んだのですが...。

注:その後わかってきたのは、当初中国は発展途上国には安くワクチンを提供するといっていたのが、世界でワクチン争奪戦が始まったのを見て、早速市場原理に基づき高く売りつけているようです。何しろ、タイも1接種あたり17ドルで買わされるのですから、全然安くありません。さすが中国人は商売の天才です。

業者丸投げにせず、自力でタイに来る場合の費用

コロナ保険
今月、私の知人が約1年ぶりにタイにやってきます。東京のタイ大使館でのCOE(タイ入国許可証)の申請等、業者を使わず全部自分で手続きをしてやって来るそうです。

日本に居る大抵の人は、複雑でよくわからない手続きや、タイ大使館に何度もさし戻しされるリスクのある申請手続き等で、最初から業者に丸投げしてしまう人が多いようですが、その場合、やはり巷でいわれているように50万円近い費用がかかるようです。

実は2ヵ月ほど前にゴルフのコンペに行ったときに、昨年10月に隔離検疫を経てタイにやってきた人と話す機会があったのですが、その人は業者丸投げで約80万円かかったといっていました。

それが今回は、すべて自分で手続きして今月の15日にタイにやってくるという人なので、果たして自分で全部やったらいくらまでコストを落とせるのか非常に興味のあるところだと思い、その費用内訳を教えてもらいました。

その結果が以下のようなもので、最近はすべて自分でやれば思ったより安くできるというのがわかります。

廉価なASQ

1.コロナ保険料(1年間)23,040バーツ
2.飛行機往復料金 79,000円
3.PCR検査と英文証明 30,000円
4.ASQホテル 27,000バーツ
       合計約284,000円

ちなみに、数日前のニュースでは、タイ観光スポーツ省は最初、4月とか7月とかにはワクチンパスポートなるものでタイに隔離検疫なしで入国できるようになるとかいっていたようですが、今はどうやら早くても10月ということらしいです。

それに、世界中でワクチン生産に遅れが出る中、タイもワクチンの入手がもっと遅れて、隔離検疫なしの入国が可能になるのは来年まで待たなくてはならないことになる可能性も高いと思います。

そんなことであれば、あと1年も我慢して退屈な時間を日本で過ごすよりも、時間はかかるかもしれませんが自力で面倒な手続きをすれば、30万円ほどでタイに入国できるので、そちらの方が得策ではないかとも思うのです。

ただ、コロナ保険などは見ての通り、タイバーツで払っているので、日本の保険会社でなくタイの保険会社を使ったから安く上がっているのではないかと思いますが、そうなるとある程度英語もできる必要があるのかもしれません。

それに、この知人は英語もタイ語もできるので、下手な業者を使うより自分でやった方が速いというのもあるのかもしれませんが、みんながこのように手際よくできるのかどうかは私にもわかりません。

ところで、コロナ保険は1年間有効なので、今回、この人は2か月間だけバンコクにいるようですが、次回来るときは、保険は来年の2月まで有効なので保険料が要らなくなり、往復航空券代を含めても20万円ちょっとでタイに来ることができるのです。また、もしLCCが飛び始めればもっと安くタイに来ることができるようになります。

最後に本人から直接コメントをもらいましたので、以下でつけ足しておきます。
本人からのコメント:

1.自分で全て手続きするにはPCが普通に使えないと、COE(タイ入国許可証)はタイ大使館から取れませんし、PCが苦手の人にはASQ Hotelの予約をタイムリーに取るのも大変だと思います。私の場合は、全てバンコクの口座からネットバンキングで支払いをしたのでスムーズにできました。


2.COEは事前承認がされてから15日以内に必要事項のインプットを全部完了しないと無効になります。保険証書、 ASQホテルの受付書、飛行機の予約書類をPDFでインプット完了して、初めてタイ大使館からCOEが出ます。


3.日本の銀行から送金すると、費用もかかるし時間もかかるので結構面倒になります。そういう人の場合、旅行業者に丸投げすると費用はかかりますが、やはり簡単です。


4.タイ国内の銀行でインターネットバンキング口座を持っていて、世界中何処からでもオンラインペイメントができる状態でないと、自分ですべてやって費用を安くあげることは難しいと思います。


結局、この知人はタイと日本をもう10年も行ったり来たりしている人なので、当然タイの銀行にインターネットバンキングの口座を開いているし、やはり、タイで生活していたことがあり勝手の分かる人で、かつパソコンを使うことにも慣れている人の場合は、業者丸投げよりも自分でやった方が速いのかもしれません。

タイでゴルフをする人はピックアップトラックがいい

マツダ3
デザインの良さではトヨタ、ホンダを凌駕しているように思えるマツダですが、私も瀬戸内出身ということもあり、広島カープのファンであり、同時にマツダのファンでもあります。

最近、そのマツダがタイで売り出したピックアップトラックBT-50というのがスタイルもよく売れているようなので、今日はタイのクルマ事情について個人的に思っていることを書いてみようと思います。

まず、タイに住む日本人の多くはタイは税金が高いので車はすべて高いと思っているのかもしれませんが、ピックアップトラックはタイでは比較的安く買えます。

調べたわけではありませんが、私が想像するにピックアップは仕事に必要な業務用のクルマなので乗用車に比べて税金が安いことから販売価格も安いのではないかと思っています。

自営業をしている知人のタイ人も荷物を運ぶことなど大してないにもかかわらず、最初はやはりピックアップを買って乗り回していたのですが、理由はピックアップは割安だからということでした。

マツダ2
一方、今私が乗っているのが上の写真のマツダ2セダンですが、XDLグレードの価格が799,000バーツに対して、ピックアップMAZDA BT-50の一番格好いい4ドアDBLが771,000バーツから買えます。

マツダ1

なんか値段のつけ方がおかしいのではないかと思ってしまいますが、それで私は車に対する税金が違うのではないかと思ったわけです。(注:その後、タイの乗用車にかかる税金は30%、ピックアップトラックは7%とわかりました。この差は10万バーツ以上にもなり、かなり大きいです

日本人の感覚で考えると、なんでセダンがそんなに高いの?と疑問を持ってしまいますが、私が思うにタイだけでなく、これは発展途上国の人に共通するようですが、どうも人しか運ばないセダンは贅沢な車というイメージを持っているようで、それで税金も高いのだろうと思います。

その証拠に、日本ではスポーティな5ドアハッチバックのMAZDA2しか売ってないのに、タイではわざわざ上の写真のように4ドアセダンも作って販売しているのですが、これからもタイ人のセダンに対する憧れのようなものを感じます。

でも、日本人の我々にはそんなセダン信仰はないし、むしろ「タイで運悪く死んだらどうなる?(その1)」で書いたように、「タイは交通事故で亡くなる人が年間12,000人以上もいます。これだけだとピンとこないかもしれませんが、人口が倍近くもいる日本の昨年の交通事故死亡者数が3,215人であったことを考えると、タイは自分で運転しなくても、タクシーやモーターサイなどに乗ること自体が非常に危険な国だというのがわかります」ということで、タイは交通事故に巻き込まれる危険性が極めて高い国です。

実際、スクムビット通りなどを運転していると、両脇からたくさんのオートバイが割り込んでくるので結構神経を使うし、方向指示器を出さないで突然割り込んでくる車も多く、運転のマナーはあまりよくありません。

そういう意味では、大きなボディで運転席が高い位置にあるピックアップは、たとえ事故に巻き込まれても普通の乗用車より安全だし、値段も大して変わらないのならこちらの方がいいと思います。

もっとも、いつも近場や近所のスーパーに買い物に行くぐらいという人にとっては、大きな車体をちょっと持て余してしまいますが、よくゴルフ等で郊外に1時間以上かけていくような人には、プラスティックのカバーをつければ荷台にゴルフバッグもたくさん載せられるので、4~5人でまとまっていけることからもピックアップの方がいいと思います。

いずれにせよ、タイはガソリンもわずか20バーツ/リッターだし、コンドの駐車場はタダ、車両税も格安、車検は最初の7年間なしと車の維持費の安さは日本とは比べ物になりません。また、アメリカなどではピックアップトラックはアウトドア派に人気があって平気で市中走行しています。

それもあって、以前のようないかにも業務用という不細工なピックアップでは嫌ですが、スタイルさえよければ、今度タイで車を買い換える時はピックアップにしよう、と私は思っています。

キャンセル続出で完成在庫は今年も積み上がる

市場回復1
これは昨年10月の記事ですが、当時はコロナの蔓延が終息するまでもう不動産市場の回復は見込めないというものでした。

その後、やっと世界でいくつかワクチンが開発され、タイも今月から接種が開始されます。これらが世界に行きわたれば世界経済も回復し始め、タイにも外国人観光客が戻ってくると予想されるのですが、
最近のニュースでは、タイ観光スポーツ省はワクチンパスポートなるものを作ってもらい、ワクチン接種を受けた外国人は隔離検疫なしで4月以降入国できるようにするということを検討しているそうです。

もっとも、私は個人的にはこれは多分、実現しないだろうと思っていますが...。というのも、これまでタイ観光スポーツ省はいろんな計画を発表してきたのですが、ことごとくCCSA(Covid-19状況管理センター)に却下され、私の知る限りこれまでに承認されたものは、SPV(特別観光ビザ)とゴルフ隔離検疫の2つぐらいしかありません。

同じタイ政府といっても、コロナに関しては内部にヒエラルキーのようなものがあるようで、CCSAのように絶対的に力のあるところと観光スポーツ省のようにあまり発言力のないところがあります。特にSPVは期待も大きかったのですが、「結局、外国人観光客は来なかった (特別観光ビザ)」でも書いたように、残念ながら不発に終わったようです。

2017国別シェア

さて、
2017年から2019年にかけて売り出されたタイのコンドミニアムを、あれだけ多くの中国人バイヤーが爆買いしていたのですが、REIC(Real Estate Information Centre)によると、それらが竣工引渡しを迎え始めた昨年前半には、なんとその半分がダウンペイメント流しの解約に動いたのではないかということです。

The Chinese are reluctant to complete transfers
The virus has continued to affect hospitality operators, including hotels and condominiums that service tourists, nationwide. Since China has suspended tours, put restrictions on movement, and locked down cities, home to over millions of people, it also poses a threat to real estate developers as their clients are unable or unwilling to fly.

購入物件の引渡しに消極的な中国人バイヤー達
タイ国内のホテルやコンドミニアムといった観光客受入施設に対するコロナの影響が今も続いている。そして、中国政府による海外旅行の禁止やロックダウン等で中国人観光客がタイに来なくなってから、中国人投資家もタイに来なくなり、これがコンドミニアムデベロッパーにとっても危機となっている。

“Currently multiple off-plan condominium developments are approaching completion, and Chinese clients are unable or unwilling to transfer. Vichai Viratkapan, acting director-general of the Real Estate Information Centre says that 50% of Chinese condo transfers are expected to disappear.

現在、いくつものコンドプロジェクトが竣工を迎えつつある中、中国人投資家は引渡しを受けられない、もしくは引渡しを受けようとしなくなっている。そして、REICによれば、中国人投資家の内、約5割が契約をキャンセルしたとのではないかと見ている。

実際、私の3人の日本人クライアントもそうなのですが、昨年、コロナがいつ終息するのか不透明な中、これ以上のリスクは取りたくないということで、20%から25%のダウンペイメントを捨てて解約しました。物件によって違いますが、いずれも金額にして500万円から1,000万円の手付流しであり、決して小さい額ではありません。

もともとこれらの物件は私が推薦して買ってもらったわけではないのですが、
購入予約権を売却していくらかでも回収してくれないかという依頼があり、以前、内装工事やコンサルティング等で取引のあったクライアントでもあったことから、一応引き受けたものの、結局、私も力及ばず転売には失敗しました。

当時、いろいろやってみたのですが、買い手不在の中、売り一色でほとんど反響がなく、結局期限切れでデベロッパーにより契約解除されてしまい、3人ともダウンペイメントを全部失ってしまったのですが、今も同じ、いやもっと厳しい状況が続いています。

それに、REICがここでいっている中国人投資家の半分がキャンセルというのは昨年前半の話であり、今はあれからさらに
マーケットが下落していることから、今年竣工する物件のほとんどは、いまさら引渡しを受けても相当な含み損を抱えることになります。

従って、中国人だけでなく外国人購入者の7割から8割が解約すると思っています。また、タイ人購入者でも自己居住でなければ、さっさとダウンを放棄して解約するのだろうと思います。


そうなると、2018年、2019年にプリセールで年間5万~6万ユニットと大量に売り出されたプロジェクトが竣工引渡しを迎える今年も、解約による完成在庫がさらに積み上がることになるはずです。その結果、資金繰りに窮したデベロッパーの投売りや、最悪の場合、破綻するところも出てくる可能性が大いにあると思っています。

このプリセールというのは、株の信用買いに似ているところがあるので、価格が上昇局面ではレバレジが効いていいのですが、一旦下落が始まると価格が下がったから解約して引渡しを受けない、その結果、完成在庫が溢れ、市場価格がさらに下がる、するともっと多くの購入者が解約してくるというまさにVicious Circle(悪循環)が始まるので、長期にわたりなかなか収束しなくなるのですが、それだけタイの不動産は「入口」と「出口」のタイミングが重要だということです。

家賃値下りでますます遠のくコンドミニアム市場回復

最悪期は続く1
これは数日前にカシコンリサーチセンターが出したレポートですが、昨年時点では観光業界も最悪期を脱して2021年は少しづつ回復が始まるという予測を出していたのですが、
今回の第2波でまた先が読めなくなり、特に外国人相手のホテルにとってはまだまだ最悪期は続くという予測に変わりました。

最悪期は続く2
そんな中、バンコクやプーケット等の外国人観光客を対象とするホテルの20%が廃業になる可能性があるということですが、これがバンコクのコンドミニアム賃貸市場にも影響を与え始めています。

最悪期は続く3
フェニックスプロパティによれば、観光客に頼れなくなったバンコクのホテルは最近、月極めでバンコクに住むエクスパットを対象に格安で入居者を募集し始めています。

中には外国からやってくるビジネス客等の隔離検疫指定ホテルになって何とか収入を確保しようとしているところもありますが、毎月何万人もの人が来るわけでもなく、これには市場に限界があります。

そこで最近のトレンドは、日本人や欧米人駐在員のように、単身や夫婦の赴任者で月に5万バーツ以上とかそれなりの予算がある先進国エクスパットをターゲットに、コンドミニアムよりかなり割安にホテルを賃貸するというものです。

コンドミニアムに比べてホテルの方が設備やサービスが整っていて居心地がいいことから、当然、コンドミニアムからホテルに移るエクスパットも出てくるはずですが、これにより、CBDなどのラグジュアリーコンドの家賃も下がらざるをえなくなり、入居者募集も難しくなります。そして上のコメントの通り、今年の賃貸市場はオーナーにとって悲しい年が続くということになります。

ถ้าค่าเช่ามากกว่านี้ก็อาจจะได้รับความสนใจลดลง ปัจจุบันเห็นคอนโดมิเนียมเช่าในหลายโครงการที่อยู่ในพื้นที่ CBD หรือสุขุมวิทที่ลดค่าเช่าลงมากัน 10 – 20% หรือมากกว่านี้ 

家賃が高いコンドミニアムは入居者の人気がなくなり、今はCBDやスクムビットにある賃貸物件の家賃は10~20%、もしくはそれ以上の値下りとなっている。

อีกทั้งหลายคนที่เป็นเจ้าของคอนโดมิเนียมเช่า รวมไปถึงนายหน้าก็เริ่มมีเสียงบ่นออกมาว่าโดนผู้เช่าต่อรองค่าเช่าเพราะรู้ว่าช่วงนี้หาคนเช่ายาก และมีเจ้าของห้องบางรายตกลงยอมที่จะลดค่าเช่าลงมาเพื่อขอให้มีผู้เช่ามีรายได้มาจ่ายค่าผ่อนธนาคาร

さらに、賃貸用コンドミニアムのオーナーや仲介業者から最近聞くのは、入居者側も最近のコンドミニアムのオーバーサプライで入居者募集が非常に困難になっていること、多くの家主がテナントに出ていかれて住宅ローンの支払いを滞納するわけにいかないので値下げに応じることを知っていて、家賃の値下げを要求してくる。

しかし見方を変えれば、日本人エクスパットでスクムビットの高級物件に住む駐在員の人は当然、2割か3割ぐらいの家賃減額を要求するべき時であり、ダメならホテルに移るとか、もっと広くて便利な他の物件に引っ越すというのもありです。そういう意味では、まさに賃借人にとっては天国、賃貸人にとっては地獄というのが今年1年続くのだろうと思います。

また、「2021年もコンドミニアム市場は土砂降り状態」のコメント欄で書いた私の知人の話ですが「最近、ラチャダーのフワイクワンに住むタイ人の知人が、賃貸契約更新にあたり、家賃減額してくれなければ出ていくと交渉したら、4,500バーツの家賃が3,800バーツに下がったと喜んでましたが、賃貸市場でも駅前等の人気物件は別として、10%以上の家賃下落が起こっているように思えます」からも分かるように、タイ人の廉価なアパートでさえも、最近は減賃交渉が当たり前になっています。

従って、タイ人アッパーミドルクラスにとって人気ナンバー1のオンヌットではありますが、ここに住む現地採用の日本人や欧米人も減賃交渉をするか、もしくは単純に今すぐ解約してもっと広い部屋に動くべきだと思います。

実際、最近、私の現採の知人夫婦は、オンヌットの48㎡からプラカノーンのサンシリが開発したワインという比較的新しいプロジェクトの70㎡の広い2ベッドルームに、家賃はほとんど変わらず引っ越していきました。

また、私が今住んでいるオンヌット駅前の45㎡の2ベッドルームは、新築時に日系一部上場薬品会社の駐在員に35,000バーツで貸していましたが、先日、ロビーにいるエージェント、バンコクレジデンスに聞くと、今はすぐ貸したければ25,000バーツ以下というのが相場らしいです。

最悪期は続く4
前回、「今のバンコクコンドミニアム市場は投資に値しない」と書きましたが、賃貸に出しても入居者が見つからない今、間違ってもCBDやダウンタウンの物件などで買うべきではないし、最近、CBREもいっているのですが、今は都心部のハイエンド市場が最悪の状態で、この状態はそう簡単には回復せず長引くと思います。

従って、このブログで以前から書いているように、コロナの問題がある程度落ち着き、近い将来にもしコンドミニアム投資をするとしても、我々日本人投資家が狙うべきはミッドタウンであり、しかも脱日本人駐在員で家賃が10,000バーツからせいぜい15,000バーツぐらいまでの現地採用の外国人やタイ人にも貸せる物件だろうと思うのです。

2021年は不動産投資は中止がベスト!

サバイバル1
昨日の現地オンライン紙、グルンテープトゥーラギットに載った今年の不動産マーケット予測ですが、以下の通り、やはり今年はダメ、下手すれば来年半ばまで不動産市場は回復しないというものです。

สถานการณ์โควิดระลอกใหม่ในปีนี้ ค่ายอสังหาริมทรัพย์ต่างประเมินว่าการฟื้นตัวเศรษฐกิจหรือกำลังซื้อต้องใช้เวลาข้ามปี หรือประมาณกลางปี 2565 ในปีนี้จึงต้องประคับประคองธุรกิจให้อยู่รอด

昨年末に起こった感染第2波で状況が一変したため、不動産業界は経済回復及び消費者の住宅購買意欲の回復は最低1年、悪くすると来年の半ばまでかかると予想していて、今年は各デベロッパーにとって生き残りをかけた事業展開の年となる

このブログでも、昨年末の総括として「タイに来て以来、不動産市場最悪の年。来年は光が見えるか!」で書いたように、2021年の不動産市場はリカバリーが始まるタイミングがほとんど読めない状況が続いています。

従って、「
投資家目線でいえば、現在のバンコク不動産市場、特にコンドミニアム市場はリスクばかり高くて魅力に乏しい投資対象になってしまっています。この時期でも買うことを勧めるのは仲介業者ぐらいで、確かに運が良ければ将来儲けられるかもしれませんが、今の市場環境ではそのリスクを取るには見合わないと思います。つまり、ハイリスク、ローリターンの投資環境ではないかと思うのです」と書いたのですが、今のバンコクのコンドミニアムは投資に値せず「休むも相場なり」と何もしないのがベストだと思っています。

それもあって、今さら今回のこのコラム記事にも驚きませんが、むしろ、やはりそうかというのが実感です。少なくともコロナのワクチンが世界に行きわたり、やがて外国人観光客がタイに戻り始めたときが、外国人投資家が戻ってくるタイミングでもあり、同時に今は様子見をしているタイ人富裕層も動き始める時だと思っています。

ではここで、もう少しこのコラム記事の内容を見ていくことにします。

สังเกตได้ว่าแผนลงทุนโครงการใหม่ของแต่ละบริษัทหลายแห่งหันมาโฟกัสที่ “Affordable Segment” คือกลุ่มลูกค้ามีกำลังซื้อจำกัด มีความต้องการซื้อที่อยู่อาศัย และเป็นกลุ่มลูกค้าที่มีจำนวนมากในตลาด ฉะนั้นผู้ประกอบการอสังหาฯตั้งราคาที่ผู้ซื้อสามารถซื้อได้ (Affordable Price) ในระดับราคาตั้งแต่ 1 ล้านกว่าบาทไปจนถึง 3 ล้านบาท เพื่อตอบโจทย์กับภาวะเศรษฐกิจที่ชะลอตัว 

今年、デベロッパー各社は廉価なアフォーダブルの住宅市場をターゲットにしつつある。というのも、このセグメントの顧客は収入の多くない層で購買能力に限りがあるであるものの、市場全体に占める彼らの自己居住のための住宅需要は非常に大きいからである。従って、デベロッパーは今後100万から300万バーツの廉価な住宅を開発して今の経済不況を乗り越える計画である

ถึงแม้กระนั้นก็ยังคงมีความเสี่ยง! นั่นก็คือยอดปฏิเสธสินเชื่อ (reject rate) หรือกู้ไม่ผ่านในปีที่ผ่านมา มีสถิติสูงเป็นประวัติการณ์ถึง 80% แถมปีนี้ยังเจอโควิดรอบใหม่ ยิ่งซ้ำเติมปัญหากู้ไม่ผ่านอีก เพราะแบงก์เพิ่มเกณฑ์พิจารณาสินเชื่อ โดยนำปัจจัยความเสี่ยงของบริษัทเป็นองค์ประกอบ 

ただし、それにも大きなリスクがある。このセグメントでは昨年、住宅ローン申請の80%が却下されたのである。そして、今年もコロナの第2波によって各企業の収益がまた悪化する可能性があることから、銀行は与信基準をさらに厳格にしつつあり、住宅ローンの却下率はもっと上がる可能性もある

จึงถือเป็นเรื่องที่ท้าทายสำหรับผู้ประกอบการอสังหาฯ ในปีนี้ ที่จะขยายฐานในกลุ่ม Affordable Segment ไม่ว่าจะเป็นโนเบิล แสนสิริ ศุภาลัย เอพี ที่มองว่าเป็น “ทางรอด” ในปีฉลู ในการผลักดันยอดขายให้ฉลุยตามเป้า 

従って、今年はノーブル、サンシリ、スパライ、APといった大手にとってさえも、このアフォーダブルセグメントでのビジネスの成功にその生き残りがかかっているのである

แทนที่จะเป็นเซกเมนต์พรีเมียม ที่มีกำลังซื้อแต่คนซื้อยังไร้อารมณ์ซื้อและกระตุ้นด้วยราคา “ไม่มีผล” ต่อการตัดสินใจเหมือนกับกลุ่มที่มีความต้องการซื้อเพื่ออยู่อาศัยจริง (เรียลดีมานด์) 

一方、高級物件のプレミアムセグメントについては、消費者である富裕層は購買能力はあるものの、そもそも新しい物件を買おうというムードではなく、値段を安くしても実需のミドルクラスのようには購入してくれない

このコラムのポイントはこんなところですが、実際、今はミドルクラス向けのアフォーダブルが大きな需要はあっても住宅ローンが借りられず売れない、アッパーミドルクラス以上の富裕層は資金はある、もしくは住宅ローンは問題なく借りられるものの、そもそも買う気がない、そして外国人投資家もコロナで海外不動産どころではないという3拍子揃ったアゲインストの中、デベロッパーはどっちに向いても逃げ出せない袋小路に迷い込んでしまったようなものです。

その結果、バンコクのコンドミニアム市場が回復を始めるきっかけになるのは、やはり外国人投資家次第だと私は思います。

ワクチンでコロナが落ち着き、そして世界景気の回復が始まり、それに伴って外国人投資家が動き出せば、タイ人の富裕層や投資家層も動き始めて、廉価なアフォーダブル以外のCBDやダウンタウンの高級物件も売れるようになるはずです。ただ、今のような先の読めない現状では、タイ人投資家層も「休むも相場」と同じことを考えているわけです。

第3波阻止に迅速に動くベトナム、だからこそ経済が拡大?

ベトナムのコロナ2
昨日のタイの現地紙、เดลินิวส์(デーリーニュース)によると、イに少し遅れてベトナムでも第3波らしき感染拡大が始まっています。といっても、まだわずか4~5日間のことなのですが...。

上の写真記事の説明では、ベトナム政府は早速ハノイの学校を閉鎖し、感染する確率が高い人たちの隔離検疫期間をなんと3週間に延長したそうです。

これは、タイ政府が今も連日感染者が1,000人近く出ている中にあっても、逆に規制緩和に動いているのとは対照的です。巷でいわれているのは、昨年3月の超厳格な国全体のロックダウンにより、タイ経済が受けたダメージがあまりに大きすぎたため、その学習効果もあって今回政府は、厳格な規制には慎重になっているということのようです。

ベトナムのコロナ3
ところで、ベトナムの場合、第3波といってもここ数日間だけのことであり、今のところそれほど深刻でないようにも見えます。

ベトナムのコロナ1
上のグラフが、ベトナムとタイの1日のコロナ感染者数のこれまでの推移比較です。今回のベトナムの感染者は確かにこれまでの中で飛び上がっていますが、具体的な人数を比べると1日当たり100人にも達しておらず、さらに昨日はわずか36人でした。

ベトナムのコロナ1
もっとも、そんな迅速な対応が、ベトナムが
コロナ封じ込めに成功した国としてニュージーランドに次いで世界で2位にランクされている理由なのかもしれません。

しかし、ではなぜベトナムはコロナが広がりつつあった昨年も、世界でも数少ない経済成長を成し遂げた国として高く評価され、一方でタイは世界でもワースト5に入るほどのマイナス成長になってしまったのかと不思議に思ってしまいます。

1つの理由は、
コロナ以前からタイバーツ高という要因があり、いずれにせよ製造業の多くがベトナムやインドネシアなどのASEAN周辺国に工場を移転、もしくはタイプラスワンでタイ以外の国に工場を広げていく動きが出ていたことが、ベトナムの経済成長を支えた一因というのはわかります。

そしてもう1つが、タイGDPの中で2割ものシェアを占める観光産業が、コロナの影響でほぼ壊滅的なダメージを受けてしまったことです。

しかしそれにしても、これほどベトナム経済が成功してこられたというのは、昨年のコロナに対する対応の仕方がタイ政府とはまた違ったやり方ではなかったのかという気もします。私はバンコクに住んでいるので昨年のタイ政府の厳格なロックダウンの実態を見てきたつもりですが、ベトナムについては何も知りません。

そうはいっても、「なぜ、ミャンマー人は隣国タイを目指すのか?」で書いたように、
軍部に振り回されて感染対策をほとんど何もしないミャンマー政府などに比べれば、今回の迅速な対策を見てもベトナムはいい意味でしっかり統制が取れた国家なのだろうというのは容易に想像が付きます。

そういう意味では、タイ政府もベトナム政府のコロナ対策を研究してみるのもいいのかもしれません。また、前回「バイデンの眼中にないタイ、これからが至難の時代?」でも書きましたが、ベトナムはコロナの中でも経済成長を遂げ、成功した国としてASEAN内でのポジションを高めつつあり、しかも中国と対立する国としてアメリカから高く評価されるようになっています。

一方で、クーデターによってできた非民主主義な政権と非人道的な国民の抑圧、しかも中国とも友好的ということでアメリカから軽視されるようになっているタイというのも対照的です。

ベトナムのコロナ4

人口が2億人以上もいるインドネシアは別として、今後ASEAN諸国内でのGDP第2位のタイの地位を脅かす一番の強敵はベトナムではないかと私は思っていて、タイ政府もベトナムのことをもっと研究するべきではないかとも思うのです。

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