
というのも、ここで彼らが「AREAはASEAN最大の独立系調査機関であり、デベロッパーや銀行から派遣された役員は一人もおらず、いかなるバイアスもかかってないニュートラルな調査結果を公表できるのが我々の強みである」と言っているように、デベロッパーが隠したがる悲観的な調査結果でも公表してくれるので非常に参考になるからです。
もっとも、時々極端なことも言い出すので全部が全部真に受けるわけではないですが、不動産エージェントのレポートに多い、顧客であるデベロッパー側にウエイトを置いたポジショントークにはちょっと辟易させられているので、それが全く感じられないところに価値があると思っています。
いずれにせよ、5月に2018年、バンコクの住宅供給は縮小か?で3回にわたり、レポートしましたが、どうも当時のAREAの予測は間違ってなかったようでもあり、まだ予断は許せませんが、年初にDDプロパティやNEXUSが予測していた「2018年は住宅マーケットがリバウンドする」という極めて楽天的な話とは、幾分状況が違ってきているように思えます。
ただ、ある意味、これは市場全体にとってはいいことでもあり、これで市場の需給がもう少し引き締まってくれば、来年後半ぐらいからまた市場全体の比較的健全な拡大成長が始まるように思うのです。
すなわち、逆張り的な意味では、今年はリーズナブルな価格の有望物件を買ういいチャンスなのではないかとも思うのですが…。
なお、まだ最終決定ではありませんが、9月に東京と大阪で開催予定のバンコクとパタヤの投資チャンスに関する合同セミナー(注:バンコクについては私が講師となり、パタヤについては外国人による英語セミナーなので、私が通訳をする予定)で、具体的な投資適格物件名や必要投資金額、投資成功例を挙げながら解説していくつもりです。
ただし、これは全国レベルの不動産業界団体が主催するセミナーであり、プロの業界関係者を対象にしているので、満席の場合、残念ながら一般投資家の参加は難しいかもしれません。