Philippine Condosこの1週間ほど、フィリピンの物件視察を兼ねて遊びに行っていたので、途中で話が切れてしまいましたが、今日から再開します。

ところで、私には今回が初めてのフィリピンだったのですが、
最近、ASEANで最も元気を取り戻しつつあるのがフィリピンのマニラとかセブのコンド市場ということもあり、ちょっと興味があったので見てきました。

ただし、そもそもそこに住んでいるわけでもなく、土地勘もない門外漢の私には偉そうにああだこうだと能書きをいう資格もないので、旅行者目線で見てきた程度です。

それでも、マストランジットの駅からの距離とか、デベロッパーのブランドやCRMといったバンコク市場においては重要なクライテリアも、フィリピン市場においてはほとんど役に立たないことぐらいはわかりました。

また、JLLの不動産市場透明度調査からもわかるように、フィリピンはまだ透明度が低く、タイほどには不動産ビジネスが成熟していません。もっとも、その分、リスクはあるものの、これからが面白いということでもありますが…。

それと、これは余談ですが、フィリピン人はみんな英語を喋れるということだったので、私は少なくともアッパークラス以上はオランダ人のようにネイティブと遜色ないほどの英語を喋るのだろうと、勝手に想像していました。

ところが、ホテルのレセプションマネジャーにせよ、デパートのマネジャーにせよ、いわゆるアッパークラスといわれる人達でも文法的な言い回しに
間違いが多く、フィリピン人は実はそれほど英語がうまくないというのがわかりました。

この違いはその国の生活水準や教育水準の差からくるのだろうと思いますが、ちゃんとした教育の中で正しい英文法を学んだ人はあまり多くないようで、必ずしもオランダ人のようにごく普通の一般人でもイギリス人と遜色ないほどの洗練された英語が喋れるわけではないようです。

ただし、
フィリピン人はさすがに小さい頃から英語を喋って慣れ親しんできていることもあり、日本人の下手くそ英語でも確実に理解してくれます。つまり、簡単な英語しか喋れない日本人にとっては、現地の人達とのコミュニケーションも取り易く、ここが簡単な英語でもなかなか通じないことが多いタイとは違います。

さらに、フィリピンはタイよりまだ全然物価も安いので、
考えようによっては、リタイヤ後の日本人ロングステイヤーにとっては、タイよりフィリピンの方が余程いいのではないかとも思った次第です。

私は20代でアメリカに留学したのですが、毎日英語で必死にビジネスの勉強をしていると、1年後には英語で夢を見るようになっていました。しかし、50を過ぎてバンコクに来てからタイ語の勉強を始めたのですが、もう8年もいるのに一度もタイ語で夢を見たことはないし、テレビを見ても半分くらいしかわかりません。

やはり、歳をとると語学習得力は愕然と低下するのです。従って、もしフィリピン人がみんなオランダ人のように英語が流暢だったら、多分、
普通のリタイアした日本人はヒアリングがついていけないので、フィリピン生活は相当なフラストレーションになるはずです。

その点、タイだったら、タイ語自体が難しい文法のない比較的簡単な言語なので、「バンコク不動産投資・基礎編」の最終章「タイ語って簡単?」で書いたように、英語ができない人でも半年間、みっちりタイ語の勉強をすれば、タイ人とベーシックなコミュニケーションは取れるようになれるのです。もっとも、これも人によるのかもしれませんが…。

一方、フィリピンの場合、まさかタガログ語を勉強するわけにはいかないので、基本的に日本人にとっては英語しかないわけです。従って、フィリピン人も実は英語があまりうまくないということは、逆に聞き取りやすいということでもあり、リタイアした日本人ロングステイヤーにとっては、
むしろ過ごし易い国なのではないか、と私は思ったのでした。

次回に続く